【楽天】ドラ3・引地に怪物級評価!石井貴2軍投手コーチ「松坂に近い雰囲気」

スポーツ報知
投内連係で汗を流す楽天の引地

 楽天のドラフト3位・引地秀一郎(18)=倉敷商=は粗削りだが、イキのいい投げっぷりだった。久米島キャンプ第2クール2日目の7日、最速151キロ右腕が力強く腕を振った。捕手を立たせ、全て直球で31球。投球練習を見守った石井貴2軍投手コーチ(47)は「松坂大輔に近い雰囲気はある」と言う。同コーチが現役時代、西武で共に戦った“怪物”の名前を挙げ、ドラ3ルーキーの潜在能力を評価した。

 キャンプは2軍スタートで、ブルペン入りは初めて。188センチの右腕は「投げるって気持ちいい。でもまだまだですね。タイミングが全体的に合わなかった」と険しい表情。ただ、長身から投げおろすボールは球威十分だった。小山伸一郎2軍投手コーチは「投げっぷりがいいのは、天性のもの。体も大きいし楽しみ。馬力もある」と評価した。

 倉敷商では甲子園出場の夢は果たせなかったが、2年秋の練習試合で自己最速151キロを計測した。昨夏の岡山県予選では準決勝で創志学園に0―2で敗戦。150キロを何度もマークしたが、決め球のフォークは通用しなかった。持ち球はフォークに加えカーブとスライダー。プロで活躍するために、さらに球種も増やしたい考えだ。

 母校の先輩でもある故・星野仙一元監督(享年70)は13年、楽天を初の日本一へと導いた。「本当に偉大な方。(投球で)強気に攻める部分は参考にしている」と引地。現役時代「燃える男」と呼ばれた大先輩の投球スタイルを継承し、強気の投球でチームに貢献する。

 ◆引地 秀一郎(ひきじ・しゅういちろう)2000年6月3日、岡山市生まれ。18歳。鯉山(りざん)小1年から「友愛スワローズ」で野球を始める。高松中では軟式野球部に所属し、3年時に全国大会出場。倉敷商では1年春からベンチ入りも甲子園出場経験はなし。持ち球はカーブ、スライダー、フォーク。188センチ、84キロ。右投右打。

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