【ロッテ】ドラ1藤原恭大に思わぬ弱点 かむ力が新人最下位、成人男性の半分

スポーツ報知
歯のかみ合わせや、かむ力を計測する藤原(カメラ・能登谷 博明)

 ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=に思わぬ“弱点”が発見された。石垣島キャンプ中の8日、新人9選手が歯科健診を受け、かむ力を示す咬合(こうごう)力を測定。成人男性の平均値は600~700ニュートン(N)だが、その約半分の平均307Nで新人最低の結果となり「(数値が)低かった」と残念そうな表情。今まで鍛えることを意識してなかった部分だけに「基準値以上を目指して鍛えたい。ロッテのガムをかんで力をつけたいですね」と、はにかんだ。

 9日に若手を対象に口腔(こうくう)健康セミナー(健口講義)を行うスポーツ歯学研究室の武田友孝教授(61)は「かむ力が強くなれば脳が活性化されて反射神経がよくなる」と力説し「握力が上がる」メリットもあるとした。一方で武田教授は「力むと歯がすり減ったり、割れる可能性もある」と指摘し、歯を守ることとパフォーマンスを上げるために「マウスピース」の使用も勧めた。

 藤原は対外試合デビューとなる9日のラミゴ戦(石垣)に向けて「これまではヒットを打ててなかったですが、あした(9日)は何としてでも結果を出して次につなげたい」と“初安打”を予告した。残念ながら、かむ力は弱かったが、気持ちは強かった。(長井 毅)

 ◆咬合力 歯列全体にかかる咬合力の総和で、かむ力を数値化したもの。単位の1ニュートン(N)は、1キロの質量を持つ物体に1メートル毎秒の加速度を生じさせる力を示す。地球上で質量1キロの物体の重量は約9・81Nのため、藤原のかむ力は約42キロに相当。大阪桐蔭の4年先輩にあたる広島のドラフト6位・正随(しょうずい)優弥外野手(22)=亜大=は1616Nを叩き出し、「ピラニア級」と称された。

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