【阪神】掛布雅之氏、マルテに珍エール「ロサリオになるな」

スポーツ報知
春季キャンプを訪れた掛布SEA(中)は、あいさつにきた新人の木浪(左)と近本(右)を笑顔で激励した

 背中の「31番」を喜ばせて―。阪神・掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA、63)が9日、沖縄・宜野座キャンプを訪れ、代名詞の背番号31を継承した新外国人のジェフリー・マルテ内野手(27)=エンゼルス=に独特の表現でエールを送った。

 大阪からの到着が昼過ぎとなり、マルテと顔を合わせる機会はなかった。それでも報道陣とのやりとりは自然と後継者の話題に。「笑顔でシーズンを終わってもらえればうれしい。31番も喜ぶだろう。それが去年のロサリオみたいな形だと悲しい。そうは思いたくない」と、現役時代と2軍監督時代に背負った番号を擬人化。1年で見限られた昨季の大砲・ロサリオのようにならないことを願った。

 一抹の不安はある。ゲスト解説を務めたスカイA(CS放送)のキャンプ中継でランチ特打のVTRをチェック。「右肩が下がるので、外のスライダーに対してどうだろうか。インハイ、アウトローという対角線を使った外国人に対するセオリー通りの攻めにどうだろうかと感じる」とコメントした。ただ、「実戦にならないと分からない。今、いい悪いと言うのは変。実戦に入ってから、どういう形で対応していくか」と、囲み取材では現時点での評価は早急と強調した。

 マルテは、ランチ特打の53スイングで、今キャンプ最多の11本のサク越え。掛布SEAが滞在中の11日の紅白戦出場を明言し、「すごい選手だったと聞いている。まずは、お話して(どういう方か)知りたい」と対面を熱望。今度こそ本物の助っ人として、「31番」を輝かせたい。(島尾 浩一郎)

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