【広島】初シートのドラ2島内 “意図しない魔球”で田中広を空振り三振

スポーツ報知
シート打撃で投球する島内颯太郎

 広島のドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=が10日、宮崎・日南キャンプでシート打撃に初登板。“魔球”で田中広を空振り三振に仕留めるなど、打者6人を完全投球で封じた。

 開幕ローテ入りへ最高のデモンストレーションだ。1人目の田中広にカウント2―2から投げた変化球が複雑な軌道を描いて外角低めに落ち、バットに空を切らせた。揺れるフォークだ。「意図して揺らしているわけではないんですが、揺れててもいいかな」とルーキーはうなずいた。

 ネット裏では中日・鈴木スコアラーが警戒の色を浮かべた。「フォークの軌道がまちまちで、スライダーに見えたりシュートしたりする。意図して操れるようになるとイヤだな、という印象」。中日・吉見のように、右打者にはスライダー回転のフォーク、左打者にはシュート回転のフォークと、投げ分けられるようになれば、脅威も増すというわけだ。

 船越と鈴木は、それぞれカウント2ボールから直球で中飛に仕留めた。「ストライクを入れつつ、真っすぐを投げなければいけない場面。真っすぐを待っているのは分かっていました。詰まらせたのは良かった。自信になりました」と島内。この日の最速は144キロだった。佐々岡投手コーチも「(打ち取った球はコースが)甘いかもしれないが、凡フライになったということは、それなりのキレ、スピンがあるということ」と合格点を与えていた。

野球

×