【中日】松坂が右肩故障、メジャーで10年間コーチの友岡氏「肩とひじ90度でけがにつながる 工夫が必要」

スポーツ報知
今キャンプ中もファンに精力的にサインしていた松坂

 中日は11日、松坂大輔投手(38)が右肩違和感のため、当面はノースローで調整することを発表した。球団によると、数日前に沖縄・北谷球場でファンと接触した際に右腕を引っ張られる形になり、その後、古傷の右肩に異変が生じたという。

 検査のためにキャンプを一時離脱する可能性も浮上するなど、調整遅れは必至。最悪の場合、3月29日の開幕・DeNA戦(横浜)に間に合わない恐れもある。また、米大リーグ・ナショナルズなど3球団でコンディショニングコーチを務めた友岡和彦氏(47)は再発防止策を訴えた。

 1998年から約10年間、米大リーグ3球団でコンディショニングコーチを務めた友岡氏は「過去に興奮した選手同士がハイタッチして、肩の調子が悪くなってしまったケースが3~4件ありました」と明かす。

 今回、松坂がけがをした詳しい状況は分かっていないが、友岡氏によると、肩とひじが90度になった状態でのハイタッチは、肩周辺が不安定な状態になる。そのため、わずかな力でも靱帯(じんたい)を伸ばすなどのけがにつながる可能性がある。似たようなケースはアメリカンフットボールやバスケットボールでも起きた。「QB(クオーターバック)が投げた後にタックルされ、肩をけがしたケースがありました。また、バスケの選手がシュートをした後に接触して痛めたこともありました」とした。

 友岡氏は球団などが再発防止を呼び掛ける必要があると指摘。「大リーグでも選手とファンとの距離は近く、サインを書いたり、握手をしたりします。今後、選手は(肩の位置より)手を下ろした状態でタッチするなどの工夫が必要でしょう」と話した。

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