【中日】ドラフト6位・滝野が実戦初安打含むマルチでホッと一息「少しはアピールできた」

スポーツ報知
中日・滝野

 中日のドラフト6位・滝野要外野手(22)=大商大=が16日、2軍の読谷(よみたん)で行われた韓国・ハンファ戦に「2番・左翼」で出場。実戦初安打を含む左翼へ2安打と躍動した。「相手投手の攻め方も意識しながら左翼方向へうまく、(バックネット裏から)見てても『うまい』と声が出るような打撃だった」と、視察した与田剛監督(53)へアピールに成功した。

 やっと出た安打に笑顔が戻ったルーキーは「実戦が始まってからずっと使ってもらっていましたが、結果を出すことができなかった。もどかしい気持ちだったんですけど、なんとか少しはアピールできた。気持ちも楽になったので、どんどん積極的に振っていって、1軍の試合でも結果が出せるようにしていきたい」と前を向いた。

 15日のシート打撃では190センチの新外国人左腕エンニー・ロメロ投手(28)=ロイヤルズ=の変化球にバットが反応。左前にはじき返した。1月の自主トレ期間中から「右翼へ強い当たり」を意識的にバットを振り込んできた。しかし、無理に引っ張ろうとして打撃が崩れることもあり、考え方をシンプルに戻した。カウントや場面によって狙いを変え、外角の球も引っ張ることなく、本来の巧打を取り戻した。

 プロ1年生。1か月以上過ごすチーム宿舎では、今季から主将になった高橋周平内野手(25)と同部屋に。「中学校のとき見ていた方なので・・・」と最初は恐縮していたが、同じ左打ちの先輩として、寝食ともに過ごせる時間は貴重なものになっている。

 「まだまだこれからです」と締めたルーキー。大島、平田、アルモンテと強力な壁がいる外野手争いに、ひたむきに挑んでいく。

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