【日本ハム】柿木、大王斬り1回完全でも厳しい自己採点「正直いい球少なかった」

スポーツ報知
紅白戦で1回を3人で抑える好投を見せた先発の柿木(カメラ・関口 俊明)

◆日本ハム紅白戦 白組5―1紅組=特別ルール=(16日・国頭)

 日本ハムのドラフト5位・柿木蓮投手(18)=大阪桐蔭高=が16日、沖縄・国頭(くにがみ)村で行われた1、2軍合同の紅白戦で、同1位・吉田輝星投手(18)=金足農=と昨夏の甲子園決勝以来となる投げ合い。1回完全の満点投球でデビューした。

 臆することなく攻めた。柿木が堂々としたマウンドさばきで先輩たちを封じ込めた。直球で浅間のバットをへし折って中飛、松本を直球で二ゴロに抑え、打席には台湾・ラミゴの4割打者・王柏融(ワン・ボーロン)。強気に2球で追い込み、6球目。最速タイの外角144キロで一ゴロにねじ伏せた。1回完全投球のデビューにも「追い込んでからの制球がアバウト。正直いい球は少なかった」と厳しく自己採点した。

 昨夏の甲子園決勝以来となる、輝星との投げ合い。登板前日には「(昨夏の)甲子園の動画を見たりした」とプロの打者と対戦するイメージを膨らませた。この日は、先にマウンドに立った輝星のほろ苦デビューを目の当たりにしたが「気合を入れ直してプラスにできた」と、甲子園優勝投手らしい強心臓で力に変えた。

 18歳の投球に賛辞が相次いだ。王は「自分のテンポで投げていたし、将来性があるね」と評価。ソフトバンク・竹口スコアラーは「今でもすぐに使えそう。キレもあるし制球もいい」と絶賛した。柿木は「ファイターズを背負っていく中で(輝星と)2人で切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。最高の形でプロ人生のスタートを切った。(小島 和之)

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