【日本ハム】大田泰示、2戦連発!推定140メートル弾「1球で仕留めることが大事」

スポーツ報知
7回1死から同点ソロを放ち、ベンチでハイタッチをかわす大田

◆練習試合 阪神4―4日本ハム=特別ルール=(17日・宜野座)

 日本ハムの大田泰示外野手(28)が17日、阪神との練習試合(宜野座)で2戦連発となる特大の推定140メートル弾を放った。5回裏から右翼の守備に入ると、7回の第1打席で阪神のドラフト4位・斎藤友貴哉投手(24)=ホンダ=から左越え弾。16日の紅白戦でドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=からも中越え本塁打を放った大砲が、開幕前から自慢の強打を遺憾なく発揮した。

 大田には一振りで十分だった。7回1死走者なしから初球。ルーキー右腕の投じた内角高めの直球を迷うことなく振り抜いた。豪快なフォロースルーに、球場のファンもスタンドインを確信した。ぐんぐん伸びて左翼の防球ネットに激突した一撃は、推定140メートルの2戦連発弾。「(飛距離は)気にしてないけど。1球で仕留めることが大事」と冷静に振り返った。

 与えられた1打席で結果を残した。この日は先発ではなく、守備からの途中出場。開幕前は打席数は限られたものになるが、大田には十分過ぎた。「自分が打席をもらった時に自分のプラスになるように終われればいい。シーズンに入ると結果を出さないといけない。今はやりたいことできているからいいんじゃないですか」。理想とする形を1打席で表現できているのは好調の証しだ。

 実戦2戦連発と調子を上げている。16日には紅白戦(国頭)で吉田輝から中越え弾。多くのファンや報道陣が取り巻く右腕に、09年に巨人にドラフト1位で入団したかつての自分を重ねた。試合後は「結果を出さないといけないプレッシャーもあると思う。焦り、うまくできないストレスも感じていると思う。そういうものをうまく自分の中でコントロール出来るようになれば」と心中を思いやった。

 ドラフト1位の先輩に死角はない。「このまま(好調)はないと思う。1回自分で工夫して。打席の中で制限かけたりしていって、シーズンを迎えられたらいいかな」と開幕までの道筋を逆算している。重圧もストレスも乗り越えてきた11年目の大田は、ひと味も二味も違う。(秦 雄太郎)

野球

×