【侍ジャパン】最大の目的は「プランB」の準備…11人初選出のメキシコ戦メンバー

スポーツ報知
メキシコ戦のメンバーを発表した稲葉監督

 侍ジャパンは18日、那覇市内で「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 日本VSメキシコ」(3月9、10日・京セラD)に出場する28選手を発表し、日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が初のトップチーム入りを果たした。高卒2年目の選出はヤクルトの村上宗隆内野手(19)と並び、野手では侍ジャパン史上最速。平均24・4歳、11人がトップチーム初選出という“フレッシュ侍”の目玉となる清宮は「必死に戦います」と決意を込めた。

 稲葉監督が読み上げたメンバーに、秋山(西武)、菊池(広島)ら常連メンバーの名前はなかった。平均年齢24・4歳。11人がトップチーム初選出というフレッシュな陣容には、いくつかの意味がある。

 現場としては、“プランB”を用意することが最大の理由だろう。稲葉監督は「不測の事態や想定外のことが起きる可能性がある。私の選択肢を増やすためにも、まだ見ていない力のある選手を試す最後のチャンス」とメキシコ戦を位置付けた。

 11月のプレミア12、20年東京五輪と続く日程を考えれば、“テスト”の場は3月が最後。主力の故障などに備えた次善策として、若手に代表を経験させ、重圧や役割を理解させるメリットは大きい。「あの時、あの選手を経験させておけば―という後悔がないように」と指揮官は明かした。

 主力の負担軽減という配慮も見える。19年以降はプレミア、五輪、WBCと主要大会が3年連続で続く。選手がより良好な状態で臨むため、中堅、ベテランの常連メンバーの出場は免除したという側面もある。

 もう一つは中長期的な戦力強化。侍ジャパン強化委員会の山中強化本部長は「五輪以降のトップチームを背負って立つことが期待できる選手を含んでいる」と説明した。複数の狙いが重なり、10代2人、20代25人というフレッシュな構成となったと言える。(侍ジャパン担当・宮脇 央介)

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