【ＤｅＮＡ】１番候補の神里和毅が初回先頭弾も笑顔なし　その理由は…

◆練習試合　ヤクルト３―３ＤｅＮＡ（浦添）

　プロ２年目のＤｅＮＡ・神里和毅外野手（２５）が２１日、ヤクルトの練習試合（浦添）に１番・右翼で出場。初回にヤクルト・小川から右翼席に先頭打者アーチを放った。

　１ボールから高めの直球を叩いた一発に「芯は食った」と納得の当たりだったが、試合後の神里に笑顔はなかった。「僕にホームランは求められてませんから。塁に出て走るのが役目。２、３打席目に簡単に三振してしまったのが…」

　筒香、宮崎、ソト、ロペスと中軸打者の破壊力はリーグ屈指のベイ打線。ラミレス監督がチーム浮沈のキーポイントにあげているのが、中軸を前にチャンスを作る１番打者だ。チームでもトップクラスの俊足を誇る神里は、最有力候補の１人。チャンスメーカーとしてアピールするはずが、今キャンプの対外試合４試合・１２打席で本塁打と三塁打が１本ずつで単打はゼロ（１四球）。「盗塁の感覚もつかめていない。粘って出塁して、走りたいという気持ちが強い」と、本来の役割が果たせていないことへの悔しさを口にした。

　それでも、最初のストライクを積極的に打ちにいった姿に、ラミレス監督は「昨秋からブラストモーション（スイング軌道などを計測する機器）でいい数値を出していて、この沖縄でもいいキャンプを送っている」と、成長ぶりを認めている。この日は９番に入った桑原、故障明けでファームで調整中の梶谷らとの１番打者争いは、これからが本番だ。