【中日】石川翔、手薄先発陣に救世主 Gスコアラー「将来中日を背負う投手」

スポーツ報知
ハンファ戦に登板し2イニングを無失点に抑えた石川翔

◆2軍練習試合 中日5―2ハンファ=特別ルール=(21日・読谷)

 手薄な先発投手陣に救世主候補が現れた。中日・石川翔投手(19)が21日、韓国・ハンファとの2軍の練習試合(読谷)で、2回を2安打1四球の無失点と好投。北谷の1軍キャンプを抜け出して見守った与田剛監督(53)も「コントロールのまとまりが良くなっている」と高評価を与えた。

 またもやアピールに成功した。キャンプ2軍スタートの2年目右腕は、4日に1軍のシート打撃登板で好投し、即1軍に合流。この日は日程の都合上、2軍戦のマウンドとなったが、MAX147キロの直球だけでなく、投球術でも成長を示した。2イニング目の1死満塁のピンチは「(打ち取る)確信を持って投げた」というカーブを低めに制球し、遊ゴロ併殺で切り抜けた。巨人の中里スコアラーも「一つ一つのボールは素晴らしい。将来中日を背負って立つ投手になる」と警戒した。

 昨季、日本人トップタイの6勝でローテの柱として期待されていた松坂が、ファンとの接触で右肩を痛めて、戦列復帰は早くても5月以降と見られている。現状、開幕ローテ入りが確実視されるのは、吉見、笠原、新外国人のロメロの3人だけ。1軍登板わずか1試合の石川翔が加わる可能性は十分にある。(長尾 隆広)

 ◆石川 翔(いしかわ・しょう)1999年12月14日、東京都出身。19歳。栃木・青藍泰斗高では甲子園出場経験はないが、3年夏に151キロをマーク。17年ドラフト2位で中日に入団。昨季最終戦の阪神戦(ナゴヤD)で1回無失点デビューを飾った。オフには吉見に弟子入りし、合同自主トレを行った。179センチ、81キロ。右投左打。年俸700万円。独身。

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