【阪神】ドラ3木浪、開幕1軍前進 広島斬りのV打含む2安打2打点「アピールできた」

スポーツ報知
1回2死満塁、右前へ先制の2点適時打を放った木浪(カメラ・岩下 翔太)

◆練習試合 阪神5―0広島=特別ルール=(21日・宜野座)

 阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が21日、開幕1軍へ大きく前進した。広島との練習試合で「6番・一塁」でフル出場し、決勝の2点適時打を含む2安打2打点の大暴れ。本職は遊撃だが「慣れないポジション(一塁)でしたが、しっかりアピールできた」と、実戦6試合で内野の4つのポジションをコンプリート。打っても、打率4割2分9厘(14打数6安打)と猛アピールを続けている。

 まずは好調のバットで見せた。初回2死満塁、亜大の3学年先輩の九里から先制の右前2点適時打。3回2死一塁でも、ローテ候補の岡田にバットを折られながら、しぶとく右前に運んだ。ゴロを2度さばくなど守備も無難にこなした。

 一塁は大学2年次に1シーズン取り組んだだけで、今キャンプでも20日にノックを受けたのみ。当然、一塁用ミットも持参しておらず、現在は中谷のを借りている。今後も出場の可能性があるため、急きょメーカーにミットを発注した。矢野監督も「スローイングもいいし、どこでもやれるというのはオプションにね。何か困ったときに、そうやって複数ポジションをやってくれるというのは、ありがたいしね」とユーティリティー性を高く評価した。

 チームは6投手による完封リレーで、開幕前の広島との1度きりの顔合わせで投打に圧倒した。金本監督時代の3年間の対戦成績は27勝47敗1分けとカモにされた。それだけに「広島相手でも別に関係ないっていう部分が定着してきていると思うんで」と指揮官も満足げ。開幕スタメンも狙う背番号0の新人が、打倒カープのキーマンとなるかもしれない。(嶋田 直人)

 ◆木浪 聖也(きなみ・せいや)1994年6月15日、青森市生まれ。24歳。青森山田高では、三塁手として京田(現中日)と三遊間コンビを形成するも甲子園出場なし。亜大、ホンダを経て18年ドラフト3位で阪神入団。178センチ、80キロ。右投左打。年俸1000万円。

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