【DeNA】守備シフト恐れず実行 ラミレス監督も満足…担当記者が見た

スポーツ報知
2回1死のDeNA守備シフト

◆オープン戦 中日4―8DeNA(23日・北谷)

 明らかに極端なDeNAの守備シフトだった。2回1死、左打席にアルモンテを迎えた場面。三塁手・宮崎は遊撃の位置に。遊撃の大和は二塁ベース後方。二塁手のソトも一塁方向に寄り、深く守った。結果、打球はソトの正面をつく二ゴロ。続く高橋の場面でも同様に配置し、二塁ベース後方を守る大和への遊ゴロ。2者連続で“成功”させた。

 昨季は見せなかった大胆な戦術。メジャーではスタンダードとなっており、ラミレス監督は「今年から取り入れている。練習をするいい機会。今日も2アウト取れた。いいアナリストがいるのでデータを使ってやっている。成果が出ている」と説明した。21日のヤクルトとの練習試合(浦添)でも、打者・山田の際に三塁手を遊撃方向に寄らせ、安打性2本をゴロに仕留めた。

 DeNAには戦略部があり、ゲームアナリストに加え秀才軍団のR&D(リサーチ&デベロップメント)グループが存在。昨秋からバットのグリップにつけ、スイング速度や角度を測る「ブラストモーション」を導入するなど技術を駆使している。永池内野守備走塁コーチは「傾向が出ている選手の時は(シフトを)やってみようと」。まずは恐れず試すが、DeNAマインド。収集した膨大なデータを基に、AI技術が守備位置を“指示”している。(DeNA担当 岸 慎也)

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