【ロッテ】07年高校生ドラ1・高浜が固めた覚悟「これが僕の生きる道」

スポーツ報知
ロッテ・高浜

◇練習試合・ロッテ3―2西武(24日・春野)

 ロッテ・高浜卓也内野手(29)が“代打の切り札”襲名に名乗りを上げた。8回1死一塁の場面に代打で登場し、右前打。得点には結び付かなかったが、この一打で対外試合9戦、16打数8安打と打率を5割に浮上させた。

 試合前には室内練習場で黙々と30分間マシン相手に打ち込んだ。「試合が増えてくると、どうしてもバットを振る量が少なくしまう。それ(特打)もよかったのかなと思う」と大粒の汗を拭った。

 横浜高から2007年高校生ドラフト1巡目で阪神に入団も、10年に小林宏のFAによる人的補償によりロッテに加入。16年の53試合出場をピークに年々出場機会は失われている。

 本人の中にも葛藤はあったというが「プロ12年目になって、年齢も考えないといけない。プロである以上、レギュラーとして出たいというのがありますが、僕にとって一番長く野球をできる『生きる道』なのかなと思った。そこで生きていくと決めました」と腹をくくり、左の代打として生き抜く決意を固めた。

 「守備もおろそかにできない」と、わずかな出場機会を得るためにグラブは一塁用ミット、内野手用と外野手用の3つを持ち、出番を待つ。

 「結果を出さないといけない。難しいですけど、結果が出るように諦めずにやりたい」と言葉に力を込めた。30歳を迎える勝負の年。もがいて、泥まみれになって花を咲かせるつもりだ。(長井 毅)

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