【楽天】美馬、右肘手術後初の実戦で2回完全「すごく幸せ」

スポーツ報知
2回無安打無失点と好投した美馬(カメラ・頓所 美代子)

◆オープン戦 ヤクルト3―8楽天(24日・浦添)

 楽天は24日、オープン戦(浦添)でヤクルトと対戦した。昨年8月に右肘の手術を受け、再起を狙う美馬学投手(32)が先発。手術後初の実戦となったが、2回を無安打無失点に抑えた。現時点で開幕ローテ入りが約束されているのは則本昂大投手(28)と、岸孝之投手(34)だけ。美馬がまずは開幕ローテ入りへ向けて一歩、前進した。

 少しだけホッとしたような表情を浮かべて、美馬はマウンドを降りた。2回無安打無失点。今季初の実戦で、右腕が結果を出した。たった20球で打者6人をピシャリ。「ストライク先行でいけた。球数が少ない時が、いい時なので」と手応えをにじませた。

 昨年8月、右肘のクリーニング手術に踏み切った。キャッチボールを再開できたのは同11月。「ああやって普通にマウンドに立って、投げていることがすごく幸せ。オープン戦ですけど1軍のマウンドに戻ってきたと実感しました」と笑みもこぼれた。

 公式戦の登板は同8月2日のオリックス戦が最後。久しぶりの実戦とあって「不安もあった」が、丁寧にコーナーをついた。初回2死では3番・山田を左飛に、2回先頭では4番・バレンティンをともに変化球で三ゴロに仕留めた。相手の強打者をしっかり打ち取った。

 直球の最速は初回2死、山田への初球で141キロだった。球速だけを見れば、まだまだ上昇の余地がありそうだ。平石洋介監督(38)は「もっと(表示よりも)スピードが出ていると感じた。キレがあった。直球以外の球も良かった。開幕ローテに向けて一歩前進したね」と表情をほころばせた。

 右肘痛について問われた右腕は「痛みは全然ない」と自ら不安を打ち消した。次なる課題はイニング数。「試合を(先発として)任せられる、というところを見せたい。しっかり長いイニングを投げて、結果を残せるようにしていきたい」と意欲的に語っていた。(高橋 宏磁)

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