【楽天】則本昂大開幕危機 先発2回飛ばし次回登板白紙

スポーツ報知
台湾遠征メンバーから外れた則本昂(右)と松井(カメラ・小梶 亮一)

 楽天・則本昂大投手(28)が、開幕投手を回避する可能性が浮上していることが25日、分かった。3月29日のロッテ戦(ZOZO)で2年連続6度目の大役を務めることが既定路線だったが、首の寝違えで先発予定だった23日の巨人戦(那覇)の登板を回避。さらに球団はこの日、26日からの台湾遠征メンバーから外れると発表。先発予定だった3月1日のラミゴとの親善試合(台北)の回避も決まり、調整スケジュールの大幅な立て直しを余儀なくされている。

 チームを支える大黒柱に、暗雲が垂れ込めた。広島との練習試合(コザ)終了後、安部井チーム統括本部長が「寝違えの則本昂と(腰の張りの)松井を台湾遠征のメンバーから外して、代わりに池田を入れます」と発表。「移動や気温差による負担もあるので、大事を取ってということです」と軽症を強調したが、その表情は穏やかではなかった。

 それもそのはず。別メニュー調整を行っている則本昂はランニングメニューをこなせるまでに回復しているが、キャッチボールはほとんど行っていない。先発を回避した23日の巨人戦の試合前練習は、10メートルほどの距離を山なりで10球足らず。24、25日は完全ノースローだった。昨季途中に不安を訴えた古傷の右肘にも違和感を覚えている可能性が高い。

 先発予定だった3月1日のラミゴ戦も回避し、先発予定を2度も飛ばす形に。調整スケジュールの大幅な変更は避けられない状況となっている。平石監督は「今のところはまだ何とも言えないですね」と言葉を濁したが、次回登板予定が白紙であることを明言。「まずは体が不安なく戻ってくれれば」とエースの状態を思いやった。

 開幕投手を回避することになれば、代役にはダブルエースの岸が筆頭候補に挙がる。一方で、則本昂は開幕投手に強いこだわりを持ち、ハイペースで調整を続けて好調を維持していただけに、早期回復が待たれるところ。今後は松井とともに仙台に戻ってコンディションを整えていく。

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