【ロッテ】藤原が10戦で6個目の四球も満足せず

スポーツ報知
6回2死、代打・藤原恭大がカウント3ボール1ストライクからボール球を見送り四球で出塁

 球界屈指の剛球投手に藤原は引けを取らなかった。0―3の6回2死。代打で登場し、昨季はオリの勝利の方程式の一角を務めた山本と対峙(たいじ)した。この日最速155キロを計測した右腕相手に「真っすぐ1本で行こうと思った」が、3連続でボール。最後は3ボール1ストライクからの5球目の内角直球を見送り四球を選んだ。得点には結び付かなかったが、続く加藤の右前打で悠々と三塁に進み、唯一の得点圏を生み出した。

 ルーキーは「粘っての四球じゃないので何とも言えないですね」と謙遜したものの、対外試合10戦で、6個目の四球。出塁率は3割7分5厘に上昇した。昨季から「四球=安打」とナインに説いてきた井口監督も「しっかり見て四球を取れた」と選球眼を評価した。

 それでもルーキーは安打が出なかったことが悔しかったのか「(四球の)価値は今の自分にはないですね」とポツリ。9回にはローテ候補の小林の前に一ゴロに倒れ、打率は2割3分1厘に下降し「真っすぐを打てる力をつけたい? まずはそこですね」と唇をかんだ。金の卵の目指す場所ははるか遠くにある。(長井 毅)

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