【楽天】嶋に開幕任せろ!初実戦で初安打&好リードに盗塁も仕掛けた

スポーツ報知
今季初めて実戦に臨んだ嶋。2回には2死から中前安打を放ち、バットでも存在感を示した(カメラ・石田 順平)

◆練習試合 ソフトバンク1―2楽天=特別ルール=(26日・アイビー)

 腰の違和感のため調整が遅れていた楽天の嶋基宏捕手(34)が26日、ソフトバンクとの練習試合(宮崎)で今季初の実戦出場。先発し4回までマスクをかぶると、2回の第1打席では中前打を放ち、2打数1安打。実戦での今季初安打もマークした。守備だけでなく盗塁も仕掛けるなど、随所に存在感を示し、勝利に貢献した。

 コンパクトにバットを振り抜き、打球を中前に落とした。2回、2死走者なし。相手先発・スアレスの146キロ外角直球を、しっかり捉えた。ベネズエラ代表の最速161キロ右腕から、価値ある今季初安打。初実戦で結果を残した嶋は「いい緊張感の中でできました」と手応えをにじませた。

 14日の練習試合・阪神戦(宜野座)を前に腰に違和感を訴え、一時は別メニューで調整した。19日から全体練習に合流した後は意欲的に汗を流してきた。26日からの台湾遠征はメンバー外となったが、全く不安はない。出塁すると、“甲斐キャノン”こと甲斐拓也捕手(26)を相手に足で仕掛けるなど復調をアピールした。

 続くヒメネスの打席、4球目。二塁を狙って、抜群のスタートを切った。ヒメネスの打球がファウルとなり盗塁はならなかったが、仮に甲斐が送球したとしても、タイミングはセーフとなる走塁だった。平石洋介監督は(38)「嶋には、走れたら走っていいと言っている。ああいう姿勢が、ものすごくいいお手本になる」と絶賛した。

 先発した菅原秀投手(24)とのコンビで、危なげなく3回を守りきった。最速143キロの直球を軸にカーブ、スライダーを織り交ぜて、強力ソフトバンク打線相手に無失点。キャンプは2軍スタートながら、3回1安打無失点と結果を残した菅原は「嶋さんに引っ張っていただいた。ついていくだけでした」と感謝しきりだった。

 3月29日のロッテとの開幕戦(ZOZOマリン)まで、あと1か月。「これからも継続してやっていきたい」と嶋。頼もしい扇の要が、万全の状態で開幕を迎える。(高橋 宏磁)

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