【楽天】西口、逆転開幕1軍へ4回0封アピール「ふがいない結果が続いていた」

スポーツ報知
ロッテとの練習試合で4回を無失点に抑えた楽天・西口

◆練習試合 楽天0―12ロッテ=特別ルール=(27日・サンマリン宮崎)

 楽天は27日、練習試合でロッテと対戦し0―12で敗れた。プロ3年目の西口直人投手(22)が先発し4回1安打無失点、5奪三振と好投した。ここまで実戦2試合に登板し合計5回7失点と乱調が続いていたが、ようやく結果を残した。復調のきっかけをつかんだ右腕が、逆転での開幕1軍入りを狙う。

 西口は嶋のサインにうなずくと、180センチ、114キロの巨漢打者の目をにらみつけた。初回2死一塁、打席には4番・井上晴哉内野手(29)。たった3球で追い込むと、最後は143キロの直球で見逃し三振に仕留めた。「ふがいない結果が続いていたけど、80点ぐらいかな」と充実感を漂わせた。

 初実戦となった14日の練習試合・阪神戦(宜野座)は2回3失点。20日の同日本ハム戦(金武)は3回4失点。打ち込まれたことを猛省し、乱調の原因が自分自身にあったと気づいた。「前回と前々回は、いい球を投げることばかり考えていた。やはり、相手打者との勝負。今日は相手の打者の目を見てから投げるようにした」と西口。1球1球に魂を込めた。

 直球は今季自己最速となる146キロをマーク。闘志あふれる投球で、許した安打は1本だけだった。5奪三振の内容に平石洋介監督(38)も「今日は非常に良かった。いきなり1年間ローテを守るのはハードルが高いけど、ポテンシャルは高いのでね」と絶賛。昨年は1試合の登板に終わった右腕へ、期待を込めた。

 キャンプは1軍スタート。しかし、多くの主力が帯同する台湾遠征のメンバーからは外れた。16年ドラフトで12球団最後となる10位で指名を受けた右腕も、今季が勝負の3年目。「チームに貢献できるよう、いい状態をキープしていきたい」。開幕1軍入りを目指し、全力でアピールを続けていく。(高橋 宏磁)

 ◆西口 直人(にしぐち・なおと)1996年11月14日、大阪・八尾市生まれ。22歳。小学2年から八尾ドラゴンズで軟式野球を始め、小4から投手一筋。中学は硬式の八尾柏原ツインズでプレー。大阪・山本高での最高成績は3年春の府大会4回戦。甲賀健康医療専門学校に進学し、16年ドラフトで楽天から10位指名。持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップなど。183センチ、80キロ。右投右打。家族は両親。

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