【ロッテ】ブランドン・マンが開幕ローテに前進

◇練習試合「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ２―０（２８日・アイビースタジアム）

　ロッテの新外国人・ブランドン・マン投手（３４）＝レンジャース＝が対外試合２度目の登板で３回２安打無失点の好投。開幕ローテ入りへ結果を残した。

　最速１４８キロの直球とスライダーを軸にタカ打線を手玉に取った左腕は３個の空振り三振を全てスライダーで奪取。「スライダーに自信がある。横浜にいた時からメジャーにまで上がった。一番成長したのがスライダー。どのカウントでもストライクも空振りも取れる。どんどん使っていきたい」と“伝家の宝刀”について語った。

　井口監督は「これから長いイニングを投げていくと思うし、開幕ローテに入りそうな雰囲気が出てきた。キャンプより良くなってきている。楽しみですね」と高評価。また、打者目線でも「球が動いている。スライダーもキレがある。だいぶ打者が手こずっているのはベンチから見えていた」と助っ人の力量を分析した。

　女房役の田村は「スライダーはスピードガン以上に感じると思う。直球も動いている。左打者は嫌だと思いますね。カーブ、チェンジアップもあってどれかが弱いなという感じじゃない。組み立てがおもしろいですよ」と印象を語った。

　ブランドンは０２年にデビルレイズに入団。ドジャースのマイナー、独立リーグなどを経て１０年オフに横浜ＤｅＮＡの入団テストに合格。日本球界で通算３勝を挙げた。その後は米球界に戻り、マイナーで腕を磨き、昨季メジャーデビューを果たした。今年で３５歳の遅咲きの苦労人は「開幕ローテ投手として回りたい」と力強く宣言し、帰りのバスに乗り込んだ。