【ロッテ】ブランドン、宝刀スライダーで３回無失点３Ｋ　開幕ローテ入り猛アピール

◆練習試合　ソフトバンク０―２ロッテ（２８日・アイビー）

　ロッテの新外国人・ブランドン・マン投手（３４）＝レンジャーズ＝がソフトバンクとの練習試合で５回から２番手で登板し、３回２安打無失点と好投し、開幕ローテ入りを猛アピールした。

　日本好きの左腕が宝刀を抜いた。５回。先頭の福田を追い込むと外角低めにスライダーを投げ、バットは空を切った。「どのカウントでもストライクも空振りも取れる。どんどん使っていきたい」と自賛するキレ味鋭い武器で３個の空振り三振を奪った。最速は１４８キロのツーシームで、打者の手元で微妙に変化。このクセ球と曲がり幅の違う２種類のスライダーを軸に凡打の山を築いた。

　開幕カードの相手、楽天・小池スコアラーは「いろんな球種があるのもいい。非常に厄介」と警戒心を強めれば、２カード目で対戦する西武・杉山スコアラーは「あんなに真っすぐが速いとは。キャンプで見た時はサイドで投げたりして技巧派かなと思ったけどパワー系もいい」とワイルドな投球に驚きを隠せなかった。

　外国人枠の問題もあるが、井口監督は「開幕ローテに入りそうな雰囲気が出てきた。楽しみですね」と高評価した。年俸２０００万円超の格安助っ人に大化けの予感が漂う。（長井　毅）

　◆ロッテの開幕ローテ候補　開幕投手・石川と涌井がカード初戦を務める。昨季チームトップ１３勝を挙げたボルシンガーまでが確定。前回２４日の西武戦（春野）で３回無失点だった有吉、２７日の楽天戦（サンマリン宮崎）で３回無失点だった二木も有力で、実質的な残りの枠は「１」。ここにブランドンとドラフト３位・小島＝早大＝、高卒３年目の種市が争う構図となっている。

　◆ブランドン・マン（Ｂｒａｎｄｏｎ　Ｍａｎｎ）１９８４年５月１６日、米ワシントン州タコマ生まれ。３４歳。マウントレーニア高から２００２年ドラフト２７巡目でデビルレイズに入団。ドジャースのマイナー、独立リーグ・サザンメリーランドを経て、１１年から２年間、横浜（現ＤｅＮＡ）に在籍。日本通算２８試合、３勝９敗、防御率４・２７。１８８センチ、９１キロ。左投左打。年俸２１７０万円。