【ロッテ】種市、開幕ローテ“ラスト1枠”へ3戦8イニング連続無失点

スポーツ報知
4回から登板した種市(カメラ・義村 治子)

◆オープン戦・中日―ロッテ(2日・ナゴヤドーム)

 ロッテの種市篤暉投手(20)が4回から2番手で登板し、3回無失点の好投。3戦8イニング連続無失点とし、開幕ローテに向けて猛アピールした。

 最後の打者・平田を中飛に抑えると、種市は大きく息を吐いてマウンドを降りた。最速149キロの直球とフォークを軸に無失点に抑えた20歳は「開幕ローテに向けていいアピールができたと思う。いっぱい候補がいる中でいい投球ができた」と、うなずいた。

 オフは豪州ウィンターリーグへの参加やソフトバンク・千賀と合同自主トレを行った。昨年のこの時期と比べて「全然、ボールの感覚も違うし、打者の反応も違う。オフにやってきた成果が少しずつ出ている。指にかかったボールが増えた」と手応えをつかんでいる。

 試合前には“師匠”の千賀が158キロを計測したことを伝え聞いて「えぐいなと。化け物です。やばいです」と驚きを見せたが、「自分も追いつき、追い越せるように」とスピードへのこだわりも垣間見えた。

 井口監督は「本当にいい球を投げている。気持ちの入った球を投げている」と高評価。開幕ローテが実質残り1枠でブランドン、ドラフト3位の小島=早大=と種市が争う展開に「(種市を)どうやって使おうかなと。うれしい悩み? そうですね」と、今後の起用法について頭を悩ませた。

 「前回も今回も3回無失点。今回は1軍の打者を抑えられて自信になりました。これを続けていけるように準備も練習も今まで以上にやっていきたい」と種市。これまでのチームに欠乏していた新星が、急成長の兆しを見せている。

 

 ◆ロッテ今季の開幕ローテ 開幕投手・石川と涌井がカード初戦を務める。昨季チームトップ13勝を挙げたボルシンガーまでが確定。前回24日の西武戦(春野)で3回無失点だった有吉、27日の楽天戦(サンマリン宮崎)で3回無失点だった二木も有力で、実質的な残りの枠は「1」。ここに新外国人左腕・ブランドンとドラフト3位・小島=早大=、種市が争う構図となっている。

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