【日本ハム】有原、新ツーシームで3回無安打0封 打者がのけぞるほど内角食い込む

スポーツ報知
3回を無安打無失点に封じ、鶴岡(右)とグータッチする有原

◆オープン戦 日本ハム6―1DeNA(2日・札幌ドーム)

 日本ハムの有原航平投手(26)が2日、DeNA戦(札幌D)に3回から登板。改良したツーシームを披露し3回無安打無失点。走者は四球で許した一人のみとほぼ完璧な投球を見せつけた。

 打者がのけぞるほど内角に食い込んでいった。有原は淡々としていたが、その球は右打者の脅威となったはずだ。3回から2番手で登板。2死を奪い迎えたのは巧打者の宮崎敏郎内野手(30)だった。1ストライクからの2球目。昨年までには見せなかった内角のツーシームだった。結果、四球で歩かせたが「あのコースに投げられたのはよかった。前より直球に近いイメージで(球速も)速い」と改良の手応えを口にした。

 3イニングで許した走者はこの四球だけ。前回先月23日の広島戦(コザ)の3回無失点に続き結果で示した。昨年は右肩炎症で開幕に出遅れた。エース候補として期待を寄せ続けている栗山英樹監督(57)も「『今年は何とかしよう』とする気持ちが出ていてよかった」と納得の投球だった。

 この日右打者に投じた内角のツーシームがあれば、外角のカットボール、スライダーもより生きてくる。「結果抑えられたのはよかったけど全体的に球が高かった。今日も何球か(納得)できる球はあったので確率を上げていきたい」。開幕投手こそ上沢に譲ったが、有原が昨季8勝から逆襲へ向け順調に進んでいる。(岸 慎也)

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