【日本ハム】清宮、苦手左腕からOP戦1号「来た球を(反応した)って感じ」

スポーツ報知
4回1死二塁、右越え2ランを放ちナインとタッチする清宮(左は横尾=カメラ・中島 傑)

 日本ハムの清宮が2日、DeNA戦で今季実戦2号、2年目でオープン戦初となる一発を放った。初招集された「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 日本VSメキシコ」(9、10日・京セラD)戦に向け、復調ぶりと初の開幕戦出場をアピールした。

 芸術的な放物線が右翼席中段に飛び込んだ。4回1死二塁。「来た球を(反応した)って感じ。ファウルになるかなと思いましたが、そのまま入ってくれました」。左腕・石田の内角131キロ直球に肘をたたみ、体を回転させた技ありの先制2ラン。「横尾さんがチャンスを作ってくれていたので」。2月21日の楽天との練習試合(金武)以来、今季の本拠地“開幕戦”でチーム1号を放った。

 2月24日の巨人戦(那覇)以来、6日ぶりの実戦。26日のヤクルトとの練習試合(浦添)を回避。1日にフリー打撃を再開したばかりだったが、不安を拭い去った。昨季の7本塁打は全て右投手から。苦手だった1軍クラスの左腕から放った1本に「打てたので良かったです」とうなずいた。

 試合後は杉谷とトークショーに参加した。ファンの前で今季の目標本数を「30本」と宣言。封印中の本塁打後のパフォーマンス“キヨダンス”について話が及ぶと「城石コーチからやるな、って」と禁止令が出たことを明かした。「『周りに乗せられてやるならやらない方が良いんじゃないの』と。スーパースターはそういうのはやらないですから。これからいっぱい本塁打を打っていく打者なんだから」と城石コーチは意図を説明。未来を考えてくれた助言を、清宮も真剣に受け止めた。

 9、10日には、初めて招集された「侍」の試合も迫る。「すごく大事な試合ですが、やることは変わらない。いつも通りやれたら」と清宮。「今年は個人成績もチーム成績も、どちらも日本一を取れるプレーをしたい」。アーチ量産態勢に入るなら、パフォーマンスする時間さえもったいない。(秦 雄太郎)

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