【ヤクルト】村上1号!目指す開幕サードへ最高の結果
スポーツ報知
◆オープン戦 巨人5x―4ヤクルト(2日・東京ドーム)
ひと振りで敵地の空気を変えた。2点を追う7回2死二塁のチャンス。フルカウントから鍬原の外角低めへのシンカーを拾うと、村上の打球はあっという間に左翼スタンドへ飛び込んだ。対外試合14打席ぶりの安打が技ありの同点1号2ラン。笑顔は見せず「追い込まれていたので、しっかりボールに食らいつこうと思っていました」と振り返った。
目指す開幕サードへ、最高の結果を残した。チームは昨年のCS第1Sで無安打無得点を喫した菅野に3回まで完璧に封じ込まれた中でのアピール。追い込まれてから余裕を持って内角球を2球見逃した選球眼が武器でもある。打撃フォームを試行錯誤し続けながら、覚醒のきっかけになりそうな一発の予感がする。
ともに侍ジャパン入りした同世代に続いた。デーゲームで日本ハム・清宮が1号。「すごくいい刺激になってますし、負けられないぞという気持ちでやっているので、今やるべきことをやって頑張りたいです」と本心を隠さない。「もっともっといい打席を増やして、結果を残したい」。もがきながらも、19歳の大砲候補は確かな成長曲線を描いている。(田島 正登)