【中日】コンビ復活は幻に・・・京田「本当は荒木さんと一緒に守りたかった」

スポーツ報知
中日・京田

◆オープン戦 中日3―9ロッテ(3日・ナゴヤドーム)

 竜の新リードオフマンが思わず本音をこぼした。「今日も『背番号2』のユニホームを見て、感極まるというかグッときました。本当は荒木さんと一緒に守りたかった・・・」。中日・京田陽太内野手(24)が、3日のロッテ戦で、23年間のプロ野球人生にピリオドを打った荒木雅博2軍内野守備走塁コーチ(41)への思いを打ち明けた。

 首脳陣から守備を含めた引退試合への出場も打診されたという荒木コーチは「みんなが競争している中、1打席でも欲しい若手がいっぱいいますから。そういうのを考えると、自分の我を通すことはできない」と固辞し、1打席のみで試合から退いた。京田は「(試合前の)シートノックに入っていたので、もしかしたらと思ってましたが・・・」と昨年10月13日の阪神戦(ナゴヤD)以来となる“コンビ復活”を臨んだが、幻に終わった。

 京田は新人王を獲得した17年から2年間、荒木と二遊間を組んだ。6年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得した名手の技術を間近で吸収し、昨季はチーム唯一となる143試合に出場した。「僕がこれから活躍して色んなタイトルを取って(成長したことを)荒木さんにお伝えしたい。今は井端さんクラスの選手じゃないですけど、いずれは球界を代表する遊撃手になっていきたい」。

 今季から新たに背番号1を背負い、オープン戦4試合全て「1番・遊撃」で先発している。この日も4打数2安打で「調子は悪くない」と好調を維持。8回無死一、二塁の守備では、与田監督も絶賛する亀沢との併殺プレーを華麗に決めた。それでも5回無死一塁でのけん制死を振り返り「昨日から走塁のミスも続いている。まだまだ確認しないといけないことも多い」と収穫だけでなく、課題とも向き合うことを忘れなかった。

 ドラゴンズ不動の正遊撃手を目指し、尊敬する先輩を追いかける。

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