【日本ハム】清宮、右手首負傷で侍辞退か 栗山監督「心配です」

スポーツ報知
9回1死、強振した際、右手首を負傷し交代した清宮(カメラ・中島 傑)

◆オープン戦 日本ハム0―0DeNA(3日・札幌ドーム)

 開幕1軍へ向けてアピールを重ねていた日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)をアクシデントが襲った。同点の9回1死。1ボールからDeNA・三嶋が投じた外角の変化球を打ちにいった。ファウルとなった直後、打席を外して痛みに表情をゆがめた。ベンチから飛び出したトレーナーとともにベンチへ下がり、すぐに栗山監督は代打・近藤を送った。突然の事態に、スタンドが騒然となった。

 球団によると、スイングの際に右手首を痛めた。清宮はキャンプ終盤にスローイングと打撃練習を回避。2日の同戦では右翼席への特大2ランを放っていたが、この日の打席で状態を悪化させたとみられる。今後、病院で精密検査を受け、4日以降に診断結果が出る見通し。栗山監督は「心配です」と厳しい表情を浮かべた。

 トップチームに初選出されている侍ジャパンでのプレーにも黄色信号がともった。メンバー入りしているメキシコ戦(9、10日・京セラD)までに残された時間はわずか。吉村GMは、診断結果次第では辞退する可能性について「それはそうでしょう」と否定しなかった。

 清宮は試合後、患部の状態について「病院に行ってみてという感じですね」と話して帰路に就いた。キャンプでは実戦8試合で28打数9安打、打率3割2分1厘、1本塁打、9打点と、2年目の飛躍を見せていた怪物が見舞われた試練。16年以来の日本一を目指すチームには欠かせないピースだけに、軽症を祈るしかない。(小島 和之)

 ◆清宮のけが、病欠メモ

 ▽18年1月18日 新人合同自主トレで、ダンベルトレーニング中に右手親指付け根を負傷。翌19日に骨挫傷と診断。

 ▽同2月22日 2次キャンプ地の沖縄で急性胃腸炎と診断される。

 ▽同3月12日 遠征先の広島から緊急帰京し、都内の病院に入院。翌13日に限局性腹膜炎と診断され、同24日に退院した。

 ▽同7月16日 右肘の炎症のため2軍戦を欠場。8月11日のイースタン・楽天戦(弘前)まで約1か月間、実戦を回避した。

 ▽同12月 右手首の違和感で打撃練習を回避していたが、今年1月中旬に再開した。

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