【楽天】岸「ノリのために」納得5回1失点で開幕内定

スポーツ報知
りを待つ。(高橋 宏磁)岸は5回を1失点に抑える好投(カメラ・岩下 翔太)

◆オープン戦 楽天7―1阪神(8日・倉敷)

 ブレーキがかかって大きく落ちるカーブに、バットは空を切った。5回1死走者なし。岸は伊藤隼に自慢の変化球を2球続けて、空振り三振に打ち取った。5回67球、2安打1失点。対外試合2度目の登板で好投を見せ「良かったと思います。全体的に納得のいくものではあった」と手応えをにじませた。

 今季初実戦となった2月28日のラミゴ戦(台湾)では、基本的には直球とカーブ主体の投球で3回無失点。この日はチェンジアップにスライダーも織り交ぜて、3回以外は全て3者凡退に抑えた。平石監督も「球数で60球から70球で(降板)と思っていたけど、5回を投げきるところはさすが」と絶賛した。

 試合開始の約1時間前、則本昂が右肘の手術に踏み切ると発表された。「ノリが一番悔しいでしょうから。チームにとって痛すぎると思うけど、それを言っても仕方がない。焦らずに早く治して戻ってきてほしい」。Wエースの一角を担う右腕の胸中を思いやった。

 本来は則本昂が務める予定だった開幕投手に内定。移籍後では初の大役を務めることが確実だ。「ノリが戻ってきた時に、無理をしなくてもいいような順位、成績でいるのがベスト。そこは皆で頑張っていくしかない。投手陣でノリが帰ってくるまでしっかり戦っていきたい」と気合をみなぎらせた。チーム一丸となって、右腕の帰りを待つ。(高橋 宏磁)

野球

×