【阪神】打線沈黙4安打でOP戦開幕5連敗 セ最下位の悪夢再び!?

スポーツ報知
ベンチでうつむき、暗い表情の矢野監督(手前は北條=カメラ・岩下 翔太)

◆オープン戦 楽天7―1阪神(8日・倉敷)

 簡単にひねられた。侍で離脱中の大山、さらに福留、糸井、外国人を欠いたとはいえ、打線はわずか4安打1点。投手陣も先発の望月が4回7失点と乱調で、大敗を喫した。オープン戦開幕5連敗で、12球団で唯一、白星なしのまま。矢野監督も「寂しいよね、やっぱり。何かしら自分で仕掛けていくっていうところはもっとほしいなって思う」と元気がなかった。

 得点は絶好調のドラフト3位・木浪が3回に放った右前適時打による1点のみ。ここまでともに打率4割台のルーキー・木浪と近本以外は目立たず、オープン戦のチーム打率は12球団ワーストの1割8分6厘に落ち込んだ。「もっと生きのいいというか、そういうスイングだったり、バッティングを見たいよね」と指揮官も嘆くしかなかった。

 苦しいのは投手陣も同じだ。チーム防御率も12球団最下位の6・08。才木、望月ら若手の先発候補が期待を裏切っている。オープン戦は昨年も開幕6連敗で、最終的に1960年以降の球団ワーストとなる勝率1割4分3厘で6年ぶりの最下位。そのままレギュラーシーズンも17年ぶりの最下位に沈んだだけに、楽観はできない。

 7日には「いい報告をしたい。星野(仙一)さんに近づけるようにね」と昨年1月に亡くなった師匠の故郷・倉敷での奮闘を誓っていた矢野監督だが、大敗。しかし9日の日本ハム戦は、就任後初の甲子園での采配となる。「終わったことより、明日そういう(面白い)試合を見せていくっていうのを、頑張っていかないとダメだと思う」と、亡き闘将のように前を向いた。(嶋田 直人)

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