【日本ハム】佑ちゃん完全投球、泰示と中田に一発 栗山監督も感じた「甲子園の力」

スポーツ報知
2回をパーフェクトと好投した先発の斎藤佑樹(カメラ・渡辺 了文)

◆阪神3―3日本ハム(9日・甲子園)

 9回に同点に追いつく粘りを見せての引き分け。日本ハム・栗山英樹監督(57)は「やっぱり特別な場所。勝ちきれなかったけど、甲子園の力を借りてチームとして前に進みたい」と、2年に1回の交流戦か、この時期のオープン戦でしか経験できない甲子園で戦うことの意味を強調した。

 先発に指名した元甲子園のアイドル・斎藤が2回を完全投球。試合前から「ここで佑樹がどういう姿を見せてくれるか楽しみ」と語っていた指揮官は、完璧な投球で今季への意気込みをアピールした背番号1に「佑樹も感じるものがあったと思うし、オレも見ていて感じるものがあった。楽しそうに野球をやれていたのが一番だよね。さすがは聖地。我々が小ざかしい知恵を働かせるよりも、やっぱり甲子園の力だ」と目を細めた。

 野手陣でも、甲子園出場歴こそないが、東海大相模時代から全国区のスラッガーだった大田と、大阪桐蔭で3度出場している中田にアーチが飛び出した。「(大田)泰示もよかったし、(杉谷)拳士(帝京高出身)も『3度出てる』って自慢するだけあって(守備で)いいプレーがあった」と、高校で活躍してプロ入りした選手たちが聖地で見せた輝きを評価。「オレ(創価高出身)は出ていないけど、出ていない人たちも(甲子園には)それぞれいろんな思いがあるはず。みんなにとって原点だよね」と、聖地が持つ不思議な力を改めて実感していた。

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