【日本ハム】斎藤佑樹が甲子園で輝いた!早実時代の06年夏以来の聖地先発で2回完全

スポーツ報知
06年夏以来の甲子園での先発で、2回をパーフェクトと好投した斎藤佑樹

◆オープン戦 阪神3―3日本ハム=9回規定により引き分け=(9日・甲子園)

 クールに攻める。かつてフィーバーを巻き起こした甲子園で、日本ハム・斎藤佑樹が持ち味を発揮した。オープン戦初先発で2回を6人でピシャリ。実戦3試合で計7イニングを無安打無失点とし、開幕ローテ入りへ前進した。

 2回先頭マルテには3ボール1ストライクとカウントを悪くした。一発もある助っ人砲。勝負を避ける手もある。ポケットからハンカチこそ取り出さなかったが、短い投球間隔の中で冷静に状況を見極めた。「初めて対戦する投手を打つのは簡単ではない。四球はもったいない」と5球目は大胆にど真ん中136キロの直球。見逃しでフルカウントに持ち込むと、最後も137キロ直球で内角を攻め左飛。2回1死でもナバーロにカウント3―1から135キロの内角直球で一邪飛と、強気なマウンドさばきで2回30球を投げきった。

 降板後は「(内容は)すごく良かったわけではない。気持ちで抑えました」と笑みがこぼれた。“気持ち”を奮い立たせたのは、やはり甲子園という舞台だ。15年にリリーフで1試合登板しているが、先発は早実時代に決勝再試合の激闘を制した06年夏以来で「やっぱり気持ちがいいですね」。栗山監督も「さすがは聖地だよね。佑樹も感じるものがあったはず。楽しそうに投げていたのが一番」と合格点。指揮官からローテ入りの確約は出なかったが、背水のシーズンにかける背番号1は「投げられるならどこでもいい。もっと状態を上げていきたい」と気を引き締めた。(星野 和明)

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