【阪神】矢野監督、6連敗「これがシーズンじゃなくてよかった」12球団唯一白星なし

スポーツ報知
選手交代を告げにベンチを出る矢野燿大監督(カメラ・池内 雅彦)

◆オープン戦 阪神1―3巨人(10日・甲子園)

 阪神・矢野監督は潔く現実を受け止めた。「これがシーズンじゃなくてよかったという部分もある」。オープン戦もシーズンも最下位に沈んだ昨年同様、オープン戦開幕から1分けを挟んで6連敗。大相撲春場所が始まっても12球団で唯一、“初日”が出ない。

 宿敵・巨人を迎えても、貧打は解消されなかった。8回までゼロ行進。9回に新人・木浪の適時三塁打によって完封負けを免れたのが、せめてもの意地だった。7試合を終え、チーム得点12、チーム打率1割8分3厘はいずれも両リーグワーストだ。矢野監督は「打てなかったら、そう見えているところもある」と淡泊な攻撃を指摘。宜野座キャンプでMVPに選んだ北條ら、激しい競争を期待する若手の不調は心配だ。

 4連覇を狙う広島とともに、強く意識してきたのが巨人。岡本や阿部らがいなくても「やっぱり強いなって、メンバーを見ても分かる」と脅威を再確認させられた。「これで落ち込むとか、そういうのが一番良くない。今やるべきことに集中して、やっていくしかない」。本番まで10試合。限られた時間で、追い風を吹かせる方法を探す。(長田 亨)

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