【阪神】西、オリックス時代からマウンド整備細かく要望し好結果

スポーツ報知
オリックス時代の西。極端にプレートの一塁側から投球する

◆オープン戦 阪神1―3巨人(10日・甲子園)

 オリックスから移籍後初の甲子園のマウンドに上がった西。武器の一つは、右打者の懐に投げ込む直球やシュート系の球。プレートの一塁側に立つことで、その球により角度がつく。

 その独特な投法を可能にするため、オリックス時代から、プレートの一塁側の右足の接点と左足の着地点の土の軟らかさに工夫が施されていた。京セラDのマウンド整備に携わるグリーンシステム社の岩田陽介さん(42)は「左足の着く位置は本当に独特で、細かな要望もありました。投球練習の8球の間でしっかり足場が掘れるようにしていましたね」と述懐。西は京セラDで通算81試合に先発し、37勝24敗、防御率2.85の好成績を残した。

 マウンドへの意識の高さは地方球場にも及んだ。沖縄で54年ぶりのパ・リーグ公式戦となった16年6月28日の楽天戦。西が先発することになり、沖縄セルラースタジアム那覇のグラウンドキーパーが事前に京セラDを訪問し、本拠地と変わらない足場が再現された。右腕は7回1失点と好投し、歴史的一戦で白星をつかんだ。

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