【日本ハム】マルティネス、最速152キロ0封 3回にリズム崩すも修正

スポーツ報知
広島戦に先発し、4回を無失点に抑えた日本ハム・マルティネス(カメラ・豊田秀一)

◆オープン戦 広島0―13日本ハム(12日・マツダスタジアム)

 日本ハムのニック・マルティネス投手(28)が12日、広島とのオープン戦(マツダ)に先発。最速152キロと力のある直球を軸に4回1安打無失点と好投し、「体の状態もいい感じで来ている」と手応えを口にした。

 3回にはリズムを崩して3四球を与える場面もあったが、登板中に改善する修正能力の高さも披露。昨季10勝を挙げ、今季も開幕ローテ入りが確実な助っ人右腕が、順調な調整ぶりを示した。

 赤く染まった敵地で、マルティネスが広島打線をねじ伏せた。10点の大量援護をもらった4回2死。安部を力強い直球で追い込むと、最後は縦に大きく沈む128キロのカーブでバットに空を切らせ、この日2個目の三振を奪った。最速152キロの直球にカーブ、カットボールなどを効果的に織り交ぜて4回1安打無失点。開幕ローテ入りが確実な助っ人右腕は「体の状態もいい感じできている」とうなずいた。

 順調な調整を見せた中で課題も出た。味方打線は2回に打者11人で6点、3回にも打者8人で4点を奪った。猛攻をベンチで過ごした右腕を異変が襲った。2回は2死からの1安打に封じたが、3回は1死から3つの四球を与えて2死満塁とピンチを広げた。4番・鈴木を右飛に仕留めて失点は防いだが、一歩間違えば大量失点につながる可能性もあった。「(味方の)攻撃が長く、体が冷めてしまって、状態を上げることが難しかった」と反省した。

 しかし、そこはメジャー通算17勝右腕。4回の攻撃中には「(ベンチの)後ろに帰ってからストレッチをしたり、体を動かしたりした」と短時間でコンディションを回復。4回は3者凡退に仕留める修正力の高さも見せつけた。

 昨季はチーム2位の10勝を挙げ、今季もローテーションの中心として期待される。「きょうは4イニングだけだったけど、最終的には9回を投げきれるコンディションを作っていきたい」。来日2年目。「マルちゃん」の愛称で親しまれる助っ人に不安要素は見当たらない。(小島 和之)

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