【広島】4回1失点の野村、テンポ生むカーブ手応え「フルスイングさせない」

スポーツ報知
初回、投ゴロを処理する広島・野村

◆オープン戦 広島5―1日本ハム(13日・マツダスタジアム)

 広島の先発・野村祐輔(29)が真骨頂の投球で4回1失点。チームもオープン戦単独1位に返り咲いた。

 初回からツーシーム、カットボール、チェンジアップと多彩な球種を駆使して3者凡退に封じると、2回1死はカウント2―2から左打者の近藤をバックドアの外角スライダーで空振り三振に仕留めた。「うまく抑えられた。全部の球種を使うのが自分の持ち味。打者にフルスイングさせない投球を続けていきたい」と大きな目を細めた。

 この日の最速は140キロ。決してスピード自慢ではないだけに、打者に的を絞らせないことが生命線になる。近藤を空振り三振させた直前の球は113キロのカーブ。ファウルでカウントを稼ぎ「きょうはカーブでカウントを稼いだ。直球と球速差がある球なので、しっかり使いたい」。打者16人のうち、初球と2球目に直球系とカーブのコンビネーションで簡単に2ストライクまで追い込んだケースは4度。テンポを生んだ遅球に手応えを得た。

 緒方孝市監督(50)も「(野村)祐輔はキャンプからずっと調子いいからね」と全幅の信頼を置いている。現時点では開幕2カード目の初戦(開幕4戦目)、4月2日の中日戦(ナゴヤドーム)での先発が有力だ。野村の充実ぶりを見聞きしている中日の編成担当者は「祐輔に言ってやってくれ。ウチで皮算用するなってな」と、野村が“おごり高ぶり”で自滅する以外に勝算はないと言いたげ。8年目右腕に死角は見当たらない。

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