【オリックス】ドラ2頓宮、開幕クリーンアップ 西村監督「いける」62年ぶり快挙へ

スポーツ報知

◆オープン戦 広島5―3オリックス(16日・マツダスタジアム)

 失投を見逃さなかった。3回1死一塁。オリックスのドラフト2位・頓宮が、昨季セ最多勝の大瀬良から2号左越え2ランを放った。「(バットの)ヘッドもかえって、感触はよかった。自信に変えていけたら」。3月29日の日本ハム戦(札幌D)の開幕スタメンに当確ランプをともした。

 読みが光った。プロ入りしてから打力を生かすために三塁に転向したが、大学時代まで捕手。一塁走者が俊足の西浦だったことを踏まえ、配球を予測した。「2球ぐらいは外で様子を見てくるのかな、と。踏み込んで打つことだけを考えていた」。初球の外角カットボールが真ん中に抜けてきたところを仕留めた。

 中軸テストにも十分な答えを出した。この日は初めて頓宮、吉田正、メネセスの順でテスト。ポイントは4番・吉田正の後ろを誰にするかだが、西村監督は「この並びはおもしろい。頓宮は3、5番でいける」と踏み込んだ。

 球団の新人が開幕戦でクリーンアップに座れば、2リーグ制後では1955年の岡本健一郎、57年の中田昌宏(ともに5番)以来3人目の快挙。12球団でも14年のロッテ・井上以来となる。パンチパーマがトレードマークのルーキーは「自分の打撃をするだけです」と浮かれることはない。(小松 真也)

 ◆頓宮 裕真(とんぐう・ゆうま)1996年11月17日生まれ。岡山県出身。22歳。岡山理大付高では通算24本塁打も甲子園出場なし。亜大では東都リーグ歴代8位タイの通算14本塁打を放ち、大学日本代表の4番も務めた。昨年のドラフト2位でオリックス入団。捕手から内野手に転向した。181センチ、98キロ。右投右打。年俸1200万円。

野球

×