【ヤクルト】塩見、猛打&3盗塁「三盗は技術がないとできない」

スポーツ報知
7回1死二塁、代打・宮本の適時三塁打で本塁に向かう塩見

◆オープン戦 ヤクルト7―8巨人(16日・神宮)

 恐れることなく、塩見はスタートを切った。先頭で四球を選んだ3回に二盗すると、山田哲の初球で三塁を陥れ、一塁走者の坂口と重盗を決めた。「二盗はある程度、スタートする勇気。三盗は技術がないとできない」。20メートル走はチームトップの2秒62を誇る2年目のいだてん。5回は大城に刺されたものの、7回に負けじと二盗し、11戦9盗塁は堂々の12球団トップだ。

 若手の台頭著しいヤクルトで、アピール度は誰にも負けない。昨オフのアジア・ウィンターリーグで首位打者と本塁打王の2冠に輝き、紅白戦、練習試合を含め、チーム唯一のフルイニング出場。自慢の足だけでなく、3戦連続マルチ安打となる猛打賞で打率は4割1分。「たまたまバットに当たってくれただけです」と謙遜するが、打席での対応力と粘りは昨年の比ではない。

 結果を残し続けても、外野は青木、バレンティン、雄平が不動。最強の4番手ながら、河田外野守備・走塁コーチは「他の人はおちおちしていられない」と口にする。宇宙人のようにあっけらかんとしているが、今季は考えたプレーが光る25歳。「強力で割り込めるかわからないですけど、ちょっとでも意識してもらえたら」。激戦区を脅かす活躍は、首脳陣にはうれしい悩みだ。(田島 正登)

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