【日本ハム】渡辺諒、実戦復帰で即安打 栗山監督高評価

スポーツ報知
3回1死一、二塁、藤井の遊ゴロで併殺を完成させた渡辺

◆イースタン 日本ハム5―10ヤクルト(19日・鎌ケ谷)

 右脇腹(内腹斜筋)肉離れで別メニュー調整を続けていた日本ハムの渡辺諒内野手(23)が19日、イースタン・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で実戦復帰した。「5番・二塁」で先発出場すると、2回の第1打席で遊撃内野安打。視察に訪れた栗山英樹監督(57)の前で、復帰後即安打を放ち、回復を印象付けた。

 渡辺が元気な姿で帰ってきた。2回の第1打席。2ボール2ストライクから、ヤクルト先発・館山の変化球に食らいついた。投手の頭上を1バウンドで越す打球。遊撃・奥村の送球が高くそれ、ヒットかエラーか。一塁到達は際どいタイミングも、電光掲示番にはHのランプがともった。「たまたま良いところに飛んでくれた」。きれいな安打ではないが、復帰1本目の安打に安心した。

 体はもう問題ない。次打者・今井の4球目には果敢に二盗を試みた。二塁ベース手前で足から滑り込んだが、二塁タッチアウト。春季キャンプ中の2月17日の阪神との練習試合(宜野座)で負傷。試合復帰まで1か月以上かかっただけに「失敗したけど、盗塁もして、スライディングもできた」と満足。第2打席は三ゴロで2打数1安打。6回の守備からベンチに退くまでブランクは感じさせなかった。

 栗山監督も復帰に目を細めた。昨季はシーズン中盤から二塁定位置をつかみ、自己最多60試合に出場し、7本塁打を放っただけに今季も飛躍に期待。「思ったよりも早く(1軍で)行けそう。野球が出来ることが大事なんじゃなくて、1軍で結果を残せる状態にどうやってなるか」と完璧な状態での昇格を希望した。

 二塁はオープン戦では田中賢、谷内、杉谷、石井が日替わりで先発起用。定位置を確約された選手はいない。「あとは打席で怖さが取れるか。1軍で結果を残せるように、しっかり2軍で実戦を積んで自信をつけてから上がりたい。それまでこっちで頑張ります」と渡辺。試合勘を取り戻し、すぐ定位置争いに割って入る。(秦 雄太郎)

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