【広島】床田、悪いなりの筒香2K&5回1失点に会沢脱帽 無欲で新人王へ

スポーツ報知
5回1失点と上々の仕上がりを見せた広島・床田

◆オープン戦 DeNA1―0広島(20日・横浜)

 広島の3年目左腕・床田寛樹投手(24)が5回6安打7奪三振1失点と上々の投球を披露した。打線の援護がなく敗戦投手になったが、登板が確実視されている開幕5戦目の中日戦(4月3日、ナゴヤドーム)に向け、順調な仕上がりをアピールした。

 敵砲に自信を持って立ち向かった。初回2死一塁で打席に迎えたのは筒香。2ストライクから内角直球でえぐり、ラストボールは外角いっぱい…のつもりだったが、逆球の内角直球でバットに空を切らせた。この日最速の148キロを記録した“失投”に「キャンプからずっと空振りが取れるようになっている。(直球の)質が良くなったからかなと思います」と苦笑した。

 3回2死一塁でも筒香を、今度は2ストライクから3球勝負で見逃し三振に料理した。5回まで毎回の7奪三振。公式戦さながらに、楠本と筒香を除いて右打者を並べてきたDeNA打線に6安打3四球と手を焼いたが、最少失点で切り抜けた。マスクをかぶった会沢も「(試合前の)ブルペンで良くなかったけど、修正してくれた。走者を出しても落ち着いている。そういうところがいい」と要所を締めた投球をたたえた。

 床田はルーキーイヤーの2017年以来となる開幕ローテーション入りが決定的。「多分入れると思います」と話して報道陣を笑わせた。同年4月に左肘を痛め、2年近くを棒に振ったため、通算登板イニングは17回1/3。まだ新人王の権利(支配下初登録から5年以下、前年までの登板30イニング以内)を持つ。「最初から(新人王を)獲るとか思ってないです。『気づいたら近くなっていた』とかがいい。チームに貢献できればそれでいい」。無欲で4連覇の原動力になる。

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