【阪神】木浪、OP戦17安打で呼んだ5発10点…80年以降球団新人最多タイ

スポーツ報知

◆オープン戦 ヤクルト1―10阪神(20日・神宮)

 勢いが止まらない。初回先頭。木浪は星の直球に食らいついた。しぶとい当たりが一、二塁間を抜ける。9試合連続安打となる右前安打はオープン戦17本目のヒット。4試合を残し、球団の新人では1980年以降、最多となる2016年の高山に肩を並べた。ヤクルト・塩見とともに12球団最多安打。「初回に(塁に)出られたのは本当によかったです」と1番打者の自覚も出てきた。

 木浪の一打から打線が爆発した。近本が連打でつなぐと、1死一、二塁で大山が4試合ぶりの3号先制3ランを左翼へ放り込んだ。同じ94年生まれの新人2人と喜び合い、「良かったと思います」。さらに2死からナバーロ、糸原の連弾で一挙5得点。3回にはナバーロの2打席連発に梅野の1号も飛び出した。

 開幕カードで対戦するヤクルトを相手に、10年2月27日のオリックス戦(安芸)以来、9年ぶりのオープン戦1試合5発で今季最多の10得点。矢野監督は「盛り上がるような、ファンの人も見ていて楽しいと思えるような。いい形でいけるかなと思う」と喜んだ。

 それでも背番号0に満足はない。2回1死では四球を選んだが、以降は3打席連続三振。「あれ(1本目)で終わらないようにしないと。反省したい」。指揮官も「一日1本ではレギュラーになりにくいところ。より高いところを目指していかないと」と指摘。ただし「経験させるだけのものは見せてくれている。そのまま使いたい」と明言した。厳しい言葉は期待の裏返し。開幕の「1番・遊撃」を目指し、アピールを続ける。(中村 晃大)

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