【ＤｅＮＡ】今永、中華料理店でサプライズ開幕指名に「やらせてください」

　ＤｅＮＡの今永昇太投手（２５）が２９日の中日戦（横浜）で開幕投手を務めることが２１日、正式に発表された。三浦投手コーチが、横浜市内の「赤レンガ倉庫」で行われた「出陣式」でファン３０００人を前に今永を呼び、サプライズ公表した。４年目で初の大役を担う左腕は「感謝の気持ち。やってやるぞという気持ち。勝ちます」とファンに勝利を誓った。

　三浦コーチは選定理由を「何と言っても今年にかける意気込みが伝わってきた。しっかりと状態も上がってきた」と説明した。今永は今季、実戦は侍ジャパンの試合を含め６戦、２２回８失点（自責は５）、防御率は２・０５と安定していた。この日、日本ハム戦（横浜）で最速１５１キロをマークするなど先発し５回７安打２失点だった。

　正式通達は１６日の夜。横浜市内のホテルの中華料理店だった。扉を開けるとラミレス監督、三浦、木塚両投手コーチがいた。三浦コーチから「どういう意味かわかるか？　開幕戦はお前でいくつもり。準備できているか？」と言われ「やらせてください」と応えたという。

　今永は「率直に不思議な感じ。うれしいというのはなくて、これからしっかり背負っていこうという責任感が一番強かった。粋に感じて今年一年間、これでいくんだという大きな幹を表現できればいい。今までは自分のことばかり考えていたけど、これからはチームのことを一番に考えないといけない」と引き締めていた。