武蔵狭山、悲願の初優勝へ王手…第49回日本少年野球選手権大会

スポーツ報知
初の決勝進出を決めた武蔵狭山ナイン

 ◆第49回日本少年野球選手権大会 ◇中学生の部▽準決勝 武蔵狭山ボーイズ(埼玉県)6―2松原ボーイズ(大阪中央)(5日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 中学生の部の準決勝2試合が行われ、武蔵狭山ボーイズが序盤の速攻と先発・渡邊を中心とした好守で決勝進出を決めた。福井中学ボーイズは、昨年準優勝の小山ボーイズに逆転勝ち。きょう6日、ともに初の全国制覇をかけて激突する。また、小学生の部は、奈良葛城ボーイズと東海ボーイズとの決勝戦が行われる。

 悲願の初Vへ、ついに王手をかけた。最後の打者を一ゴロに仕留めた瞬間、武蔵狭山ナインの顔からようやく笑みがこぼれた。

 鮮やかな速攻だった。初回、先頭の長谷川が右前安打。続く朝倉のバントが敵失を誘うと、3番・新井の打球は二塁手のグラブをはじき、中前へ。「捕られたと思ったけど、思いが通じた」と新井。2回にも1死満塁から右前へ2点適時打を放ち、追加点を奪った。

 投げても先発・渡邊が2失点完投。変化球の制球もさえ「ブルペンから良くて、ブルペンの通りの投球ができた。やってきたことを信じて投げた」と、自己採点「90点」のピッチングを披露。決勝はエース・須貝に託す。

 真夏の選手権大会をにらんで、ふだんの練習も通常メニューに加え、走り込みなどを追加。投打の柱・永井が2018年世界少年野球大会代表メンバー選出で不在のなか、長谷川主将は「声だけでもしっかり出そう」と、チームを引っ張ってきた。

 「武蔵狭山として優勝したことがないので、歴史をつくりたい」と新井。栄冠はもう目の前だ。

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