マダコだ!チヌだ!釣りもの色々…大阪南港

スポーツ報知
波止タコの名手、前西さんはまだ走りで活性が低い中でも短時間で8匹釣った

 真夏を迎えた今、身近な波止で様々な魚種が狙える。大阪南港の沖波止に6月30日、釣行。マルキユー・インストラクター陣、生駒浩史さん、前西喜弘さん、北条公哉さんの3人とマダコ&チヌをターゲットに楽しんだ。

 午前6時の2番船で「関電赤灯波止」に上がった。生駒さんと北条さんは、沖向きに釣り座を構えてフカセ釣りでチヌ狙い。記者は前西さんとエギでマダコを狙った。

 足元の水深は10メートルほど。前夜(6月29日)に降った雨の影響か、濁りが濃かった。上潮が滑っていて典型的な二枚潮。ウキを浮かせてアタリを待っていた生駒さんは、すぐに沈め釣りに切り替えた。

 アタリは頻繁に出た。正体は18センチ級のガシラ。足元には敷石が入っていて底が荒い。ガシラの魚影は濃く、シラサエビを餌に胴突き仕掛けで狙っていた男性も度々、竿を曲げていた。

 開始1時間後だ。北条さんの竿が、大きく弧を描いた。竿を叩くような断続的な引き。35センチほどのチヌを釣り上げた。刺し餌は練り餌の「エサ持ちイエロー」(マルキユー)。餌取りに強く、濁り潮でも目立つのでしっかりアピールできる。

 一方、マダコは不発。前西さんと2人で「新波止」に移った。足元の敷石を重点的に狙おうと、岸壁とほぼ平行にエギを10メートルほどキャスト。細かくシェイクさせながら、ゆっくり底を引いた。

 早速、前西さんに100グラム級の新子がヒット。その後、2時間ほどの間にポツポツと7匹追加した。前西さんは「エギを底から離さず操作すること。常に底の海藻や敷石などを穂先で感じながら釣るのが重要」とコツを説明。でも、結局はボウズに終わった記者との差は、腕だけではないようだ。今春、マルキユーから発売された疑似餌用誘引剤「ノリノリタコライダー」を名手は、頻繁にエギに吹き付けていた。

 台風7号や豪雨の影響でしばらく釣果はなかったが、最近ようやくマダコは本格化。エギだけでなくジグでの探り釣りでも2ケタ釣果は珍しくない。また、サビキ釣りや小型ルアーで30センチ前後のツバスも釣れている。専門で狙うのも面白そうだ。

 さて、なぞかけを一つ。「マダコ釣り」とかけてワールドカップで盛り上がった「サッカー」と解く。その心は、「シューッと(シュート)」が大切です。お後がよろしいようで…。

 問い合わせは「丸高渡船」(TEL06・6613・1075)へ。渡船料金は場所によって異なり1人1500円または2000円。女性と中学生は半額。小学生以下は無料。(小谷 竜一)

 ◆チヌ釣りの餌 まき餌はマルキユーの「チヌパワームギスペシャル」、「湾チヌスペシャル」、「ナンバー湾チヌ2」、「サッとオキアミ」を各1袋ずつ混合。刺し餌は同社の「くわせオキアミスーパーハードチヌ」、「丸えびイエロー」、「高集魚レッド」、「アピールホワイト」、「食い渋りイエロー」を使った。

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