大坪選手ら6人が決勝大会へ…「第49回報知アユ釣り選手権オーナーカップ」高知・仁淀川予選

スポーツ報知
仁淀川予選から決勝大会に駒を進めた(前列左から)高崎、吉田、山元、(後列左から)林、丸木、大坪の6選手 

 「第49回報知アユ釣り選手権オーナーカップ」高知・仁淀川予選は21日、74人が参加して行われた。1、2回戦の合計4時間で腕を競い、第46回大会(2015年)でベスト8入りした大坪保成選手(62)=高知県友釣連盟=ら6人が決勝大会(8月3、4日、岐阜・益田川)に進出した。※成績はオトリ2尾込み。

 国内屈指の雄大さを誇る仁淀川。水が清く、一級河川の水質ランキングでは平成24年度から5年連続トップに輝いている。

 今季のアユ釣りは、天然遡上の多さが話題になった。漁協関係者が「今までにないぐらい」と驚くほどの数で、6月1日の解禁直後は3ケタ釣果もあった。その後、釣果は落ち着き、安定していたが7月上旬の大雨で状況は一変。水位が増し、アカはほとんど流された。梅雨明け後に水位は平水に戻り始め、連日の照り込みで新アカも付き出した中、今予選を迎えた。

 1回戦は74人が片岡、黒瀬、柳瀬、鴻ノ谷の4ブロックに分かれて入川。各6位タイまでの25人が2回戦に進んだ。片岡、黒瀬、柳瀬で行われた2回戦では各ブロック上位2人の合計6人が決勝大会切符を手にした。この日の天候は晴れ時々曇り。水位は約20センチ高で、薄い笹濁り。釣れたアユの平均サイズは15センチ前後。20センチ級の良型も掛かったが、10センチほどの小型も交じった。今後の安定した天候とアユの成長を願う。

 決勝大会進出者の2回戦での戦いぶりは以下の通り。※選手名下の()内は使用したハリと水中糸。

 【〈1〉ブロック】高崎選手(ジャストワン4本イカリ、複合メタル0・05号)は「追い気のあるアユを探しても掛からなかったから、かたまってアユが居てそうな」瀬の波立ちでオトリを止めて待った。初の決勝大会進出。

 林選手(キメラSP6・5、7号4本イカリ、単線メタル0・05号)は左岸のヘチでオトリを引いて、小型の野アユを掛けていった。決勝大会進出は初めて。益田川攻略法は「(競技委員長の)天野さんに聞いてみる」。

 【〈2〉ブロック】吉田選手(キメラ6・5、7号4本イカリ、フロロ0・175号)は0・5~0・8号のオモリを付けて瀬の波立ちを攻略。「オトリを止めてフワフワ泳がせる」繊細な技術で1、2回戦ともトップ釣果を挙げた。「益田川はオトリを泳がせた方がいいようなイメージ」

 丸木選手(一角6・5号4本イカリ、ナイロン0・175号)は右岸の瀬で「人が居たけど、ちょっとやってみたら釣れた」とスタートダッシュに成功。場所を替わった後半は「全然、釣れなかった」と苦笑い。決勝大会進出は初めて。

 【〈3〉ブロック】山元選手(一角ライト6号4本イカリ、フロロ0・175号)は「(平均して)型が小さいので荒い所で釣っても後が続かないと思って」浅場に的を絞ってオトリを泳がせた。「決勝大会は盛大なので楽しみ」

 大坪選手(先掛6・5号4本イカリ、ザイト・メルファ複合メタルMH0・03号)は「1時間20分ぐらいしか釣りができなかったけど、数は釣れた」と満面の笑みだ。オトリ配布の場所から橋を渡って対岸の下流に“遠征”。ヘチの残りアカ狙いで14尾まで伸ばした。「予選を勝ち上がるのが厳しいので、ベスト8に入ってシード権を取りたい」と2年ぶり5度目の決勝大会での活躍を誓っていた。(小谷 竜一)

 ※23日に行われた馬瀬川予選は26日付の釣り紙面で掲載します

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