山本選手が個人戦V…「GFG杯争奪全日本地区対抗アユ釣り選手権」

スポーツ報知
個人戦で上位に入った(左から)準優勝・山内、優勝・山本、3位・西森の3選手

 「平成30年度GFG(がまかつファングループ)杯争奪全日本地区対抗アユ釣り選手権」は7月30日、岐阜・馬瀬川で開催された。東北から九州までの10地区とレディースの合計12チーム36人が参加。予選(約4時間)と決勝戦(2時間)が行われ、山本雅弘選手(34、中国)が個人戦初優勝。団体戦は四国が制した。※成績はオトリ2尾込み。

 飛騨の山々に磨かれた清流、馬瀬川。この日の天候は快晴、微風だったが、川は20センチほど減水。アカ腐れしている場所もあり、少し厳しいコンディションにも関わらず、琵琶湖産を主体にした平均16~18センチのアユが、元気な追いを見せてくれた。

 予選は、ふれあい橋から瑞穂橋の間を3ブロックに分けて行われ、各組3位タイまでの合計11人が決勝戦に進出。午前11時半にスタートした決勝戦は、瑞穂橋側道橋から共益橋まで約1キロ半のエリアで2時間、行われた。

 優勝した山本選手は「明るい色の石を一つ一つ、釣っていった」と振り返った。狙い所で寝かせた竿をスッと立て、オトリの動きに変化を与えた。「尻尾を振った瞬間に掛かることが多かった」。リアクションバイトさながらのテクニックで、野アユの追い気にスイッチを入れていった。

 3年前、同じ岐阜県の益田川で開催された「第39回G杯争奪全日本アユ釣り選手権」を制した実力者。「水がきれいでアユもおいしく人も優しい」。広島市内の自宅から片道6時間半のドライブを苦にせず通うほど、飛騨の清流に惚れ込んでいる。

 忘れられない悔しさがある。平成22年度の今大会(和歌山・日高川龍神)だ。林克年選手と同尾数で並んだが、総重量でわずか4グラム及ばず準優勝に終わった。「あれが脳裏から離れない。今回は好きな馬瀬川での大会。優勝できて本当にうれしい。最高!」。8年越しのリベンジを果たした若武者が、心からの笑顔を浮かべた。(小谷 竜一)

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