ヤリイカ期待大 10月から相模湾、駿河湾が解禁
10月のオススメ魚はヤリイカだ。相模湾の城ケ島西沖などでは順調に釣れている。10月からは1か月禁漁だった相模湾・小田原南沖、同真鶴南沖が解禁する。最盛期には50センチ級のジャンボサイズが乗る駿河湾・石花海(せのうみ)でも開幕間近だ。今後の見通しを栄ノ浦港・早川丸の早川勝巳、長井港・辰丸の梶ケ谷隆夫、早川港・平安丸の小林伸光、真鶴港・誠いち丸の斉藤裕、古宇港・吉田丸の吉田澄夫の各船長に聞いた。
―ヤリイカの調子がよさそうですね。
辰丸・梶ケ谷隆夫船長(以下梶)「このところ数は伸びているよ。城ケ島西沖を中心に広く探っているけれど、トップが30杯を超す日もある。今シーズンはスルメイカの調子が今ひとつだったので、余計にヤリイカに期待したい」
誠いち丸・斉藤裕船長(以下斉)「8月の真鶴南沖もトップが30杯を記録する日もあったよ」
平安丸・小林伸光船長(以下小)「小田原南沖でも8月は順調に釣れていたから、再開する10月からは期待したいところ」
―東京湾口ではどうですか?
早川丸・早川勝巳船長(以下早)「まだ走りといった感じだけれども、30~40杯釣っている船もあると聞いているよ。これから乗りが良くなってくるんじゃないかな」
―石花海の見通しは?
吉田丸・吉田澄夫船長(以下吉)「多少釣れているようです。ウチは秋のマダイ釣りシーズンが落ち着いたら、乗合船を出すつもりです」
―ヤリイカ釣りで数を伸ばすコツは?
斉「船長から釣り開始の合図があったら、とにかく一番先に仕掛けを投げるぐらいの意気込みが必要です。一番先にヤリイカがいるタナに届いた仕掛けに乗ることが多いので、モタモタしていたら釣れない」
小「釣り座の周りは整理整頓して、投入ミスはしないこと。たくさん釣る人は投入でオマツリなんかしないですよ」
―プラヅノはどのようなものがオススメですか?
梶「サイズは11センチ。スルメも交じるから14センチを用意してもいいかもしれない。色は蛍光紫、ピンク、青が基本だね」
小「コマセヅノと呼ばれる赤白のスッテも入れることも忘れずに」
―さらにアドバイスがあれば、お願いします。
斉「ヤリイカは底近くにいるので、10~20号の中オモリを使ったほうがいい。道糸もPE3号がオススメ。太い道糸では仕掛けの落下が遅くなるんです。釣れない人は道糸の太さから見直したらいいかもしれませんね」