アジ25センチ級良型、都会のど真ん中で手軽に狙え面白さ抜群…横浜堤防

スポーツ報知
良型アジを2尾掛けで上げた虎岩佳菜恵さん(山本釣船店で)

 ヨコハマベイエリアの堤防釣りが面白い。横浜・山下橋の報知指定・山本釣船店の船で渡り、ルアーでシーバスやアジ、サバ、餌釣りではアジやクロダイ、カサゴなど実に多彩な魚を狙うことができる。特にアジは25センチ級の良型が釣れるので、面白さは抜群だ。いよいよ秋本番。朝方は冷え込むが、海の中はまだまだ温かく魚の活性は高い。横浜でのんびり釣りを楽しもう。

 横浜の海は都会のど真ん中にある。しかし、その海は豊かで色々な魚が手軽に狙える。午前5時50分、始発の渡船で堤防に向かうと、釣り人たちは思い思いのポイントに釣り座を構え、好きな魚を狙う支度を始めた。

 第一新堤の先端付近では川崎市の虎岩佳菜恵さん(27)が、同市の能勢真治さん(28)の誘いで沖堤防釣りに初挑戦。2・7メートルのリール竿にジグサビキ仕掛けをセットして20メートルほど投げた。メタルジグが海底に着くと、竿を立て仕掛けを1メートルほど海底から上げ、少しリールを巻き、道糸を張りながら落としていく。何度か繰り返すと、巻き上げ時に竿先がふるえ、強く引き込まれた。小気味よい引きに「重い。大きいかも」。その言葉通り25センチ級良型アジの2尾掛けで上がった。「お刺し身かな」とニッコリ。群れが回って来たのか、その後も多点掛けがあり数を伸ばした。

 能勢さんは、磯竿でジグサビキを遠投し広範囲を狙う。アタリを取ると竿をしならせ、25センチオーバーの良型アジを一気に抜き上げた。その後はサバの2尾掛けもあった。「朝方に釣れることが多く、今日は10時までの予定です」と短時間で集中して釣る作戦。2人でアジ12尾とサバ2尾を釣り、カサゴも2尾追加した。

アジングでも アジングを楽しんだのは、町田市の伊藤龍太郎さん(43)。朝まずめに良型アジを上げた。「スローリトリーブでツンと入るアタリで合わせると、強い引きに変わりました。アジングは引きが楽しいですね」と笑顔で話す。

 アジが好調だ。山本釣船店では、20~30センチを多い人で30~50尾。このほかの魚も調子良く、シーバスは40~60センチを10尾前後。クロダイ、タチウオ、カサゴ、マダコなども釣れている。野村隆宏船長(53)は「アジは朝まずめと夕まずめに釣果が出ています。水温が下がる1月上旬までは狙えます。渡船時間に合わせて気軽に楽しんでください」と話す。(田中 清)

 ◆めも 近況、渡船は山下橋山本釣船店(TEL045・622・0997、ホームページはhttp://www.yamamoto-turibune.com/)。横浜堤への渡船の始発は午前5時50分。同7時50分までは1時間ごとに出船。以降は2時間おきに出る。渡船料金は3000円、女性は2500円、18才未満2000円。川崎新堤への渡船もある。青イソメ餌1パック550円。このほか各種餌常備。氷1個200円。駐車場完備。

 ◆アジ釣りの基本的なタックル

 ジグサビキ▽ロッド…6~9フィートのシーバス用や磯竿2~4号▽リール…スピニング▽ライン…3~4号▽サビキは幹糸3~4号、ハリス2号、アジバリ8号でスキン付きなど。オモリ代わりに20~40グラムのメタルジグをつける。

 アジング▽ロッド…6~7フィートのウルトラライトアクション。専用ロッドが向く▽リール…小型スピニング▽ライン…2~3ポンド。またはPE0.1~0.4号▽ルアー…小型バイブレーション、ミノー、1グラム前後のジグヘッドにワーム、グラブなど。

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