外房・勝浦沖 初心者でも釣れる!? アジ、サバ、スルメイカ…

スポーツ報知
良型スルメを上げた岩下多計志さん(勝丸で)

 外房・勝浦沖でリレーの五目釣りが好調だ。勝浦港の報知指定・勝丸の乗合船は序盤にサビキ仕掛けでアジやサバを釣り、その後、スルメイカを狙う。スルメイカは群れの回遊が遅れていたが、10月初旬から乗りだし、トップ34杯を記録、今後に期待が膨らむ。冬は潮の流れが安定し、アジとサバはもとより、スルメイカも釣りやすい。初心者にも最適だ。

 午前5時、勝浦沖へ向け出航。30分ほどで釣り場に着くと、まずはサビキ釣りだ。「水深160メートルに反応が出ています」と斉藤陽平船長(27)はマイクで伝えた。夜明け前はサバの群れが宙層で活発に餌を追う。フラッシャーサビキで良型サバが、数珠なりになって取り込まれた。

 江戸川区の藤井昇さん(75)は、50センチ近い丸々とした大型サバを仕留めた。「大きいね。脂も乗ってそうだ。最近は健康志向でサバはあげても喜ばれるからね」と楽しそう。

 日が昇るとサバの姿が消え、いよいよスルメの出番だ。サビキからイカヅノに仕掛けを替える。オモリを投入、水深は220メートル前後。着底後、糸フケを取り、水面近くまで下げた竿先を一気に目線の高さまで誘い上げる。すると、グンと抑えられたような重みを感じた。リールをひと巻き、ふた巻き。ズッシリとしたイカの重みが竿にかかる。巻き上げ開始。スルメを船に上げると怒ったように体を真っ茶色に変えた。ビール瓶のようだ。

 市川市の岩下多計志さん(65)は、序盤から40センチ級を2杯、3杯と多点掛けで上げて、この日トップの24杯釣った。「今日は海底付近に群れがいるのか、下のツノに乗りが良かった。良型も多かったね」と満足そう。

 足立区の荒川正次さん(48)は、前半アジとサバを合計20尾以上釣ると、後半のスルメは21杯上げた。イカヅノを投入中に釣ったスルメを開き、船上干しにと大忙し。「スルメは最後まで乗りがあり、干しながらだと忙しいね」と笑顔を見せた。

 勝丸のリレー船ではアジやサバが多い人で40~60尾と好調。スルメは11月25日にトップ34杯を記録、ほかの日も多い人で20~30杯と安定、肉厚の良型が多い。斉藤船長は「サバは脂の乗った良型主体で数釣りも楽しめます。イカは年明けまではスルメを狙い、その後ヤリイカ主体になります。イカ釣りシーズンはこれからですね。冬は潮の流れが安定するので、釣りやすいですよ」と自信を見せた。(田中 清)

 ◆勝丸リレー船のタックル ▽竿…1.8~2.4メートルで先調子▽リール…中型電動タイプ▽道糸…PE6号▽仕掛け…アジ、サバ用は幹糸7号、ハリス5号、フラッシャー(ナイロン繊維が付いたもの)サビキバリ15号8本。スルメ用は幹糸5号、枝ハリス4号10センチ。プラヅノ18センチ▽オモリ…いずれも150号。

 ◆めも 五目リレー船の近況、乗合船は勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)。乗合船は午前4時30分集合。料金は氷付きで1万円。レンタルの電動リールセットあり。港に駐車スペースあり。

 太海港聡丸(TEL04・7092・0505)からもイサキ・アマダイ五目のリレー船が出る。

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