カンパチ!メジロ!初挑戦で大物ズラリ…三重・紀北町 海上釣り堀「正徳丸」

スポーツ報知
70センチ級のメジロを釣って大喜びの浜口さん(左)と三浦さん

 あこがれのマダイや青物、クエのような高級が手軽に狙える海上釣り堀。足場が良く、女性や子供からお年寄りまで幅広く人気を博している。今回はマルキユーインストラクター・北条公哉さんと同フィールドスタッフ・小堀敬太さんが13日、三重・紀北町の海上釣り堀「正徳丸」に釣行。初心者の女性2人に手ほどきをしながら、おいしい魚を釣りまくった。

 波穏やかな入り江にある正徳丸。釣り場まで陸続きで、熊野灘の雄大な景観を眺めながら、のんびりと楽しめる。

 ゲストの浜口貴梨さんと三浦藍梨さんは小堀さんの高校の同級生。2人とも「釣りは初めて」で、この日がデビュー戦だ。

 早速、仕掛けを準備。タナは底(10メートル弱)から1メートルほど上に合わせた。

 午前8時半にスタート。しばらくアタリが遠かったが、女性2人が仕掛けの振り込みと合わせを練習している間に魚の活性が上がってきた。三浦さんは餌を「マダイスペシャル」から「くわせきびなご」に変更。「これで食ったらすごいでー」と北条さんが言った直後だ。ウキがシュンと勢いよく入った。竿が大きくしなる。「めっちゃ重い。何これ。キャー!」と強烈な引きにビックリ。北条さんが無事にタモ入れ。70センチ級のメジロを目の当たりにして「こんな大きな魚が釣れて、すごーい!」と女性陣は大感激だ。

 仲間同士で違う餌を試せば“当たり餌”が分かりやすい。序盤は「くわせきびなご」が好反応。シマアジやマダイも顔を見せてくれた後、今度は浜口さんの竿が弧を描いた。小堀さんのアシストを受けて55センチのクエをゲット。高級魚とご対面して、思わず「食べたーい」と目を輝かせた。ハリスを長めに取り、ゆっくり餌を落として魚にアピールしたのが効果的だったようだ。

 女性陣に魚の引きを味わってもらい、名手2人もひと安心。本腰を入れて魚を狙いだした小堀さんが、エギングタックルの脈釣りでマダイを連発だ。餌は「マダイイエロー」と「つけ込みにこれだ!ソフト」に漬け込んだササミのミックス。「シルエットが大きい分、アピール力が高い。重たくて速く沈むから上層の餌取りもかわせるし、マダイイエローの集魚力も期待できる」と明かした。

 一方、北条さんは中層で群れているシマアジに狙いを定めた。「マダイイエロー」を平たくしてハリに付け、ヒラヒラと水中を舞うように落とした。仕掛けがなじんだ直後にヒット。まさに狙い通り。「シマアジにはマダイイエローが抜群に効く。平たくしたり丸くしたり、状況を見ながら形や大きさを変えてハリに付ける」と使い方を説明。また、「魚は上から落ちてくる餌に反応する。食いが渋いときは、仕掛けがなじんでから10秒待ってアタリがなければ、餌が残っていても回収した方がいい」と積極的な打ち直しを勧める。

 午後1時半、少し早めに納竿。4人の釣果はマダイ35センチ級10尾、クエ55センチ、シマアジ40センチ級4尾、メジロ70センチ級4尾、そして70センチ級のカンパチ。お土産には十分だ。

 釣った魚はスタッフが締めてくれた。場内には海水が出る流し台があり、ウロコ落としや調理の下処理も可能。もちろん貸し竿や餌、氷、発砲スチロールの販売もあるので、手ぶらで来ても楽しめる。あなたも名手の釣り方を参考に、おいしい魚と楽しい思い出をゲットしよう!

 ◇この日の餌 マルキユーの「マダイスペシャル」、「マダイイエロー」、「特鮮むきエビ」、「くわせきびなご」、「くわせオキアミ食い込みイエロー(L)」、「くわせ丸えびイエロー」、「くわせ丸えび丸呑みレッド」、「つけ込みにこれだ!ソフト」に漬け込んだササミ。

 ◇問い合わせ 「正徳丸」(予約専用TEL090・2772・3600)へ。受付時間は午前9時~午後8時。ホームページに詳細情報あり。

 ◇交通 紀勢自動車道・紀伊長島ICから車で約7分。

 ◇料金 大人(中学生以上)1万1000円、女性(中学生以上)6000円、子供(小学生まで)4000円。

 ◇時間 受け付けは午前7時半~同8時。ルールなどの説明を受けた後、釣りは午前8時半~午後2時半。状況によって多少の変動あり。

 ◇その他 火曜定休。貸し竿、氷、発砲スチロール、餌、弁当の販売あり。

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