初釣りはマダイを狙え…鹿島港、金沢八景、腰越港、茅ケ崎港で大物期待
1月のオススメ魚はマダイだ。正月には、祝い膳を彩る縁起もののマダイをど~んと飾りたい。今やマダイの釣り方はさまざま。コマセ釣りや人気の一つテンヤ、そして注目のタイラバと実に多彩だ。そこでコマセ釣りは腰越港・孝太郎丸の金子孝一(46)、茅ケ崎港・ちがさき丸の米山茂明(50)、タイラバや一つテンヤでの釣りは、鹿島港・植田丸の植田竜也(30)、金沢八景・弁天屋の本田和芳(45)の各船長に聞いた。正月のおもてなしにぴったりのマダイ料理も紹介する。
―1月の初釣りは、やはり縁起を担いでマダイでという釣り人は多い?
弁天屋・本田和芳船長(以下本)「年末年始はマダイ釣りのお客さんは多いよね。初釣りで縁起物のマダイを釣りたい人は多いんじゃないかな」
―東京湾口・観音崎沖の状況はどうですか?
本「今、ウチでは潮回りを見ながら、アマダイ船とマダイ船を交互に出しています。マダイ釣りは水深40~80メートルをテンヤやタイラバで狙っています。どちらで釣るかは好みですね。3キロオーバーの良型が釣れています。これからも大型が狙えますよ」
―鹿島沖は一つテンヤでマダイが釣れていますね。
植田丸・植田竜也船長(以下植)「鹿島沖水深30~40メートルで釣っています。1キロ以下の小型が多いけれど、時々2キロオーバーも釣れます」
―テンヤやタイラバはどういうものがお薦めですか?
本「観音崎沖は潮が速いので、テンヤなら12~15号、タイラバは60~100グラムがお薦めですね。色などは好みのものを使ってもらったほうがいいと思います」
植「テンヤは6~10号を用意してください」
―この時期の釣りで気をつけることは?
植「まだ水温が18度台と高いんです。なので餌取りが多い。餌の小まめな点検が必要です」
―コマセ釣りの調子はどうですか?
孝太郎丸・金子孝一船長(以下金)「ウチは腰越沖で釣っています。水深25メートルの浅場では小型主体。水深70メートルの深場では大型を狙います。反応は結構あるので、期待できます」
ちがさき丸・米山茂明船長(以下米)「こっちは茅ケ崎沖水深60~70メートルで釣っています。日によってムラはあるものの2キロオーバーが食ってきます」
―今後見通しは?
金「水温が18~19度まで下がってきたので、ようやく群れが固まりはじめた感じですね。このままの状況なら年明けは、いい釣りができそうですよ」
米「水温が徐々に下がってきているのは、いい傾向。とはいえ餌取りも多いので、手返しだけは早めにしたほうがいい。餌がないまま、仕掛けをほっておいても絶対にマダイは釣れないからね」
―一つテンヤ、タイラバ、コマセ釣りともに新年から期待できそうですね。
全員「初釣りはマダイを釣り上げて、いいスタートを切ってもらいたいです。そのために全力で釣らせますよ」
植田丸・植田竜也船長 マダイは午前、午後の半日船。ヒラメにも出船中。植田丸(TEL0299・82・3773)。
弁天屋・本田和芳船長 マダイは潮回りによりアマダイと交互に出船する。弁天屋(TEL045・701・9061)。
孝太郎丸・金子孝一船長 マダイ船のほかにもアマダイにも出船中。孝太郎丸(TEL0467・31・1344)。
ちがさき丸・米山茂明船長 マダイのほかにイナダやアマダイ、カワハギにも出る。ちがさき丸(TEL0467・86・1157)。